「政策理念転換への道:農業政策から食農政策へ」解題

「政策理念転換への道:農業政策から食農政策へ」解題
复制标题

《政策理念转变之路:从农业政策到粮食农业政策》摘要

DOI:
10.11472/nokei.94.86
复制
发表时间:
2022
期刊:
Journal of Rural Economics
影响因子:
--
通讯作者:
青柳 みどり
青柳 みどり
中科院分区:
--
文献类型:
--
作者:
秋津 元輝;青柳 みどり

文献摘要

相似文献

とくに近年では, 農業や食という実物経済の分野においても, グローバルに展開する金融資本による支配が拡大しているとして 「金融支配化 financialization」 の議論が導入されている (Bjørkhaug et al., 2018). そこではとくに自国外での農地獲得に利用される金融資本が対象とされているが, 資本の影響は食農分野の科学技術開発全体にも影響を与える. そうした研究は米国ではすでに 1970 年代から開始され, その後, 農業社会学という分野に統合された (Buttel et al., 1990). 日本の大学でもいわゆる 「10 兆円ファンド」 が計画されており, 資産運用による研究支援の波に乗ることが画策されている. 直接・間接的に金融資本の影響が農業と食の分野において高まっている. 技術開発と導入の方向性は, 自然に定まるものではない. 経済と権力の磁場のなかで開発され製造された食によって, 私たちは生かされる構図となっている. 結局, 農業経済学会シンポジウムの本懐とは何か. 手法と興味が専門化し並立化した時代に新しい方法論の彫琢を披露することではない. 知識やスキルを基礎にしないと研究の分野において説得力をもたないのは当然だが, それ自体がシンポジウムの目的とされるのではない. 時代の状況を定位し, 対象分野における研究をどの方向に進めるかを議論するのがシンポジウムの役割と考える. それが応用科学として社会と接点を持ち続ける農業経済学の使命でもある. 問題状況の変化を考慮するなら, 提出される回答もさることながら, 問いのぶれないことがつねに重要なのである.