2 .個人・企業コレクション由来の品々にみる 美意識と蒐集の意図

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2.

DOI:
10.11419/senshoshi.63.4_219
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发表时间:
2022
影响因子:
--
通讯作者:
加茂瑞穂
加茂瑞穂
中科院分区:
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文献类型:
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作者:
トム・ガニング;長谷正人(川崎佳哉(第4章訳));加茂瑞穂;辻絵理子;髙木麻紀子;Yasutaka Tsuji;河村彩;髙木麻紀子;辻絵理子;加茂瑞穂

文献摘要

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ションを形成した. 染織品を蒐集していく中で, 風俗研究を進めた江馬務 (1884-1979) や後述する吉川観方らとも親しくなり, 風俗研究会における扮装再現のために所蔵品を貸し出したり, 観方は野村から染織品を購入したりすることもあった. 野村が手にする染織品は, さまざまな状態であったが, できるだけキモノの形態を復元することはできないかと考え 「小袖屏風」 を制作するに至った. 近世初期を中心に制作された風俗画の一画題である 「誰が袖屏風」 に着想を得たもので, 16 世紀から 19 世紀に制作された小袖の裂を金箔地へ貼り込み, 二曲一隻に仕立てた屏風である. 現在までに 108 隻の完成品が確認され, その内 100 隻を国立歴史民俗博物館が所蔵している. Fig. 1 も小袖屏風のうちの一隻で, 東海道五十三次を描いた屏風を小袖の意匠としたいわゆる 「画中画」 である. 絵の中には 「岡崎」「藤川」 など東海道の宿駅が確認できる. 先行研究ではこのほか複数の宿駅が確認できるため, 小袖の欠損部分を補うと, すべての宿駅が揃うのではないかと指摘している.家屋や橋, 樹木, 船などは友禅染により細部まで描き込まれ, 植物は色挿しによって複数の色で染め分けされている. 絵画的な表現を得意とした友禅染の特性をいかして制作された小袖と言えよう. また, 屏風の本紙と襲木の間にある大縁にまで雨龍や菱, 梅の文様が確認でき, 屏風という形態そのものを意匠として小袖の中に落とし込もうとしていた意識が感じられる. なお, 屏風を小袖の意匠として用いる例は 『正徳ひな形』(1713 刊) など複数の小袖雛形本に確認することができ, 小袖の意匠として多く採用されていた様子がうかがえる.