Design by Inconvenience: Retrieving the Creativity of Human Beings

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以不便为设计:找回人类的创造力

DOI:
10.11499/sicejl.60.854
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发表时间:
2021
期刊:
Journal of The Society of Instrument and Control Engineers
影响因子:
--
通讯作者:
重本祐樹
重本祐樹
中科院分区:
--
文献类型:
--
作者:
Jinnai;Hidenobu;陣内秀信・三浦展;角屋重樹編;八重樫文・安藤拓生・後藤智・森田崇文;重本祐樹

文献摘要

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ここ 10 年ほどで, 産業・教育界におけるデザイン思考の流行や, 経済産業省によるデザイン経営宣言, ビジネス書に見られるデザインシンカーへの言及など, わが国においてもデザインへの着目は増している. これらのツールや人材へ注がれる視座の根底には, 日本の国際産業競争力を加速させ, 停滞する日本社会の閉塞感を払拭するようなイノベーションへの期待があり, 新たな価値を生み出す創造性への希求が座している. 他方で, わが国のデザイン実践・研究の現状は, 政府や企業が期待するような成果を挙げているとはいい難いだろう. 世界で発展しているデザイン学の動向を注視しつつ, 西洋科学の哲学と方法論に浸蝕される以前の純粋経験を, 日本文化の身体感に固有の感性で捉え, 他者とのコミュニケーションにおいて科学のロジックで肉付け・補強して発展させていくという転換が必要である. これが人間行為的デザインであり, これからの時代を創る人間中心デザイン (human-centred design (HCD)) の方向性である. このデザイン論とデザイン実践の基盤には,「人間力への回帰」 がある. 我々の生活を豊かにするために作られてきた製品や社会システムは, 他方で我々が本来もつ力の抑制と縮小という面でも機能してきた. 効率性を求めて標準化・画一化する社会において, 人工物の優れた点 (便利な点) は活かしつつ, 人間による行為で初めて意味をもち, 創造性を発揮する問題解決があることも知覚し,「全体と部分」 を統合的に作り上げていくデザインが肝要なのである. したがって, こうした人間中心デザインの根源として, 人間のもつ創造力について再検討の余地が生まれる. 本稿では, KJ 法の生みの親である川喜田二郎氏 (東京工業大学名誉教授) と感性工学の創始者である長町三生氏 (広島大学名誉教授) の見地 1)~ 5) を参照しながら, 創造性とデザイン行為に関して検討を行い, 本稿の基盤テーマである不便益のデザイン学的な意義についての考察と, 本テーマの今後の発展可能性についての提言を行う.