9.新型コロナウイルス感染症と高齢者の詐欺被害の関連

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9.

DOI:
10.11419/senshoshi.63.5_290
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发表时间:
2022
影响因子:
--
通讯作者:
木村年晶
木村年晶
中科院分区:
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文献类型:
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作者:
中島 亨;小山 達也;阿部雅明;Megumi Nishimura;中島亨・橋本瞳美;木村年晶

文献摘要

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我が国における 65 歳以上の高齢者人口は, 約 3,619 万人となり, 総人口に対して 65 歳以上の高齢者人口が占める割合である高齢化率は 28.8% となった (内閣府, 2021). 65 歳以上人口のうち,「65~ 74 歳人口」 は 1,747 万人,「75 歳以上人口」 は 1,872 万人で, 総人口に占める割合はそれぞれ 13.9%, 14.9% となっている. 高齢化率が上昇する中で, 毎年高齢者をターゲットとした特殊詐欺が後を絶たない. 特殊詐欺とは, 犯人が電話やハガキ (封書) 等で親族や公共機関の職員等を名乗って被害者を信じ込ませ, 現金やキャッシュカードをだまし取ったり, 医療費の還付金が受け取れるなどと言って ATM を操作させ, 犯人の口座に送金させたりする犯罪のことをいい, その手口に応じて 10 類型に分類されている (警視庁, 2021). 特殊詐欺の総認知件数は, 2021 年にやや増加したものの, 全体としては 2017 年の 18,212 件をピークに減少傾向にある. また, 被害総額については 2014 年をピークに 7 年連続減少している. 特殊詐欺の手口が巧妙化する中でこれらの結果は総じて, 特殊詐欺検挙件数の増加や官民一体となった広報・啓発活動の推進が功を奏したといえる. しかしながら, 特殊詐欺に占める高齢被害者率 1> をみると, 2018 年までは減少傾向にあったものの, 2019 年では前年比で 10% 以上増加し, その後も 80% を超え, 2021 年現在では約 88% となっている (警視庁, 2022). これは高齢被害者の数が 2017 年以降, その他の年齢層と比較して減少幅が少ないことを意味している. また, 詐欺は犯罪の中で報告率が低く (Cross, 2018), 実際の被害の 1/3 程度のみが報告されていると推定されている (Schoepfer & Piquero, 2009) ことから, 潜在的な被害はさらに多いと考えられる.