ロシア・ソビエト教育研究の展望

ロシア・ソビエト教育研究の展望
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俄罗斯/苏联教育研究的前景

DOI:
10.11555/taikaip.80.0_85
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发表时间:
2021
期刊:
Proceedings of the Annual Conference of Japanese Educational Research Association
影响因子:
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通讯作者:
黒木 貴人
黒木 貴人
中科院分区:
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文献类型:
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作者:
コサレツキー セルゲイ;澤野 由紀子;タスタンベコワ クアニシ;黒木 貴人

文献摘要

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ソ連邦の解体から 30 年を経た 2021 年, 1970 年代中頃から共同研究を継続してきたロシア・ソビエト教育研究会のメンバーとロシアの共同研究者による著書 『現代ロシアの教育改革--伝統と革新の< 光> を求めて』(東信堂, 全 407 ページ) が刊行された. 本ラウンドテーブルでは, ソ連邦解体後のロシア連邦において, 社会主義体制から資本主義体制への移行と, グローバル化への対応を推進し, 190 超の少数民族を抱える多民族・多文化・多宗教国家における国民統合をめぐる諸課題にも対応するために, どのような教育改革手法を導入してきたのか, その成果の検証と今後の方向性について, 同書の著者らがそれぞれ以下に示す観点から報告する.1. ロシア連邦の教育改革—成果と展望 (コサレツキー, セルゲイ) ポストソビエト期のロシアにおける教育制度改革は, 新自由主義的なアプローチの導入に基づいていると指摘されることが多い. 公立の教育機関における有償サービスや児童生徒一人当たり教育費にもとづく基準財政制度, 教員の業績評価を伴う新賃金制度の導入等により, 間接的・直接的に教育の市場化が図られた. 学校現場にはテスト文化の蔓延や事務的文書作成による教員の多忙化など否定的変容が生じ, 学校間, 地域間の格差拡大と教育の不平等化がもたらされた. また, 個々の事業の実施においては, ロシア社会の価値観や思考法にもとづき政治的エリート集団が改革を主導したことにより, ポストソビエト期のロシアの社会経済的・文化的土壌に移入されたグローバルな新自由主義的改革モデルの 「突然変異」 も生じた. プーチン大統領は 2018 年にロシアの教育の中期的な戦略的発展目標として, 教育の質において世界のトップ 10 に入ることを掲げている. その意図は, ソビエト的教育制度がもつ優秀性を回復し, グローバル社会におけるその地位を復活させることにある.