運動誘発性の鉄欠乏の新たな要因の解明と抑止策の提案:ヘプシジン分泌応答に着目して
運動誘発性の鉄欠乏の新たな要因の解明と抑止策の提案:ヘプシジン分泌応答に着目して
批准号:
21J15447
负责人:
林 七虹
金额:
$0.96万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2021-04-28 至 2023-03-31
中文摘要
運動誘発性の鉄欠乏の新たな発症要因として,肝臓由来のホルモンであるヘプシジンの分泌亢進が指摘されている.本研究ではヘプシジン分泌を亢進する要因として溶血およびグリコーゲンに着目し,ヘプシジンを介した鉄欠乏の新たな要因を解明することを目的とした.運動時の溶血にはメカニカルストレスの影響が想定されるため,力学的指標と溶血およびヘプシジンとの関連を検討した.22名の健常男性を対象に,最大酸素摂取量の70%に相当する速度での60分間のランニング時の地面反力を測定し (1000 Hz),運動前後で血液を採取した.その結果,運動後の血清鉄濃度の変化量とピーク値との間に有意傾向がみられた. しかし,ヘプシジン濃度と地面反力の各指標との関連は認められなかった.したがって,運動時のメカニカルストレスに伴う溶血は,ヘプシジン分泌応答に影響を及ぼさなかった.本年度に運動前後での肝グリコーゲンの測定を予定していたが,実施することができなかった.そこで,ヘプシジンの上昇に関連する要因の影響を評価するため,重回帰分析を実施した.最大酸素摂取量の70-75%に相当する強度で60分間のランニング運動を実施したデータ (男性 n = 51, 女性 n = 32) を解析に使用した.運動後の血清ヘプシジン濃度を目的変数とし,安静時の血清フェリチンおよび鉄,運動後の血漿IL-6,血中乳酸および血清ケトン体濃度を説明変数とし,強制投入法による分析を行なった.その結果,Adjusted R2は0.708であり,モデルは有意であった.標準偏回帰係数は,血清フェリチン,鉄,運動後の血漿IL-6および血中乳酸濃度が有意な関係を示した. 上述の結果は,運動後のヘプシジン濃度の上昇には,代謝に関連する要因 (IL-6,血中乳酸,ケトン体) よりも,安静時の鉄状態(フェリチン,鉄)が強く影響していることを示唆するものである.
英文摘要
運動誘発性の鉄欠乏の新たな発症要因として,肝臓由来のホルモンであるヘプシジンの分泌亢進が指摘されている.本研究ではヘプシジン分泌を亢進する要因として溶血およびグリコーゲンに着目し,ヘプシジンを介した鉄欠乏の新たな要因を解明することを目的とした.運動時の溶血にはメカニカルストレスの影響が想定されるため,力学的指標と溶血およびヘプシジンとの関連を検討した.22名の健常男性を対象に,最大酸素摂取量の70%に相当する速度での60分間のランニング時の地面反力を測定し (1000 Hz),運動前後で血液を採取した.その結果,運動後の血清鉄濃度の変化量とピーク値との間に有意傾向がみられた. しかし,ヘプシジン濃度と地面反力の各指標との関連は認められなかった.したがって,運動時のメカニカルストレスに伴う溶血は,ヘプシジン分泌応答に影響を及ぼさなかった.本年度に運動前後での肝グリコーゲンの測定を予定していたが,実施することができなかった.そこで,ヘプシジンの上昇に関連する要因の影響を評価するため,重回帰分析を実施した.最大酸素摂取量の70-75%に相当する強度で60分間のランニング運動を実施したデータ (男性 n = 51, 女性 n = 32) を解析に使用した.運動後の血清ヘプシジン濃度を目的変数とし,安静時の血清フェリチンおよび鉄,運動後の血漿IL-6,血中乳酸および血清ケトン体濃度を説明変数とし,強制投入法による分析を行なった.その結果,Adjusted R2は0.708であり,モデルは有意であった.標準偏回帰係数は,血清フェリチン,鉄,運動後の血漿IL-6および血中乳酸濃度が有意な関係を示した. 上述の結果は,運動後のヘプシジン濃度の上昇には,代謝に関連する要因 (IL-6,血中乳酸,ケトン体) よりも,安静時の鉄状態(フェリチン,鉄)が強く影響していることを示唆するものである.
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月経周期が持久性運動前後での酸・塩基平行および電解質に及ぼす影響
月经周期对耐力运动前后酸碱平衡及电解质的影响
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[林 七虹, 御園生 侑里,永塚 晴奈,後藤 一成, 太田知彩, 林 七虹,山口 慶一,後藤 一成]
通讯作者:
林 七虹,山口 慶一,後藤 一成
Iron metabolism and inflammatory responses after endurance running during different phases of the menstrual cycle.
月经周期不同阶段耐力跑后的铁代谢和炎症反应。
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Nanako Hayashi, Yuri Misonoo, Haruna Nagatsuka, Kazushige Goto]
通讯作者:
Kazushige Goto
メカニカルストレスが運動誘発性の溶血や鉄代謝応答に及ぼす影響
机械应力对运动引起的溶血和铁代谢反应的影响
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Toshinobu Nakajo, Shinpei Kusaka, Hiroaki Iguchi, Hiroshi Abe, Ryotaro matsuda, Kang S.I., 太田知彩, 伊藤涼, 林七虹,永塚晴奈,太田直希,後藤一成]
通讯作者:
林七虹,永塚晴奈,太田直希,後藤一成
女性スポーツ競技者における月経周期が持久性運動後の鉄代謝に及ぼす影響
月经周期对女运动员耐力运动后铁代谢的影响
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[林 七虹, 御園生 侑里,永塚 晴奈,後藤 一成]
通讯作者:
御園生 侑里,永塚 晴奈,後藤 一成
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Nanako Hayashi, Haruna Nagatsuka, Naoki Ota, Kazushige Goto]
通讯作者:
Kazushige Goto
ケトン体摂取は動脈硬化予防に有効か―エリスロポエチンに着目して―
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批准号:24KJ0188
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.41万
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财政年份:2024
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负责人:林 七虹
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依托单位:
海外基金