噴火の潜在性を秘めた静穏な火口湖の活動度評価の試み
噴火の潜在性を秘めた静穏な火口湖の活動度評価の試み
批准号:
21K03675
负责人:
後藤 章夫
金额:
$2.66万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2021-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
噴火の潜在性を秘めた静穏な火口湖の活動度評価手法を確立するために,蔵王火山の火口湖・御釜をテストフィールドとして,①水・熱・化学物質収支の評価による地下熱水系の影響評価,②湖水中のヨウ素同位体比(129I/127I比)分析による地下深部起源物質の寄与の検出,③映像・音響探査による湖底調査を実施している.令和4年度は計4回の現地調査を行い,このうち9月5日から9日にかけては,御釜湖底の音響探査と,水中ドローンによる湖底地形の撮影を行った.水中ドローンによる調査は2018年に発見された丘状地形で表面活動の有無を確認する目的で前年度にも実施され,この時は濁りにより丘状地形の観察が十分行えなかった一方で,湖底地形が2018年時点に考えられたより複雑であると判明した.令和4年度はサイドスキャンソナーによる湖底地形の再計測と,水中ドローンによる観察を行った.さらに,令和5年度に予定していたサブボトムプロファイラによる湖底下地質構造探査を前倒しで実施し,丘状地形の成因解明に挑んだ.サイドスキャンソナー探査の結果,湖底には水中地すべりによると思われる舌状の地形が見られ,丘状地形はその延長上にあった.丘状地形の大きさは東西2m,南北6m,高さ1mほどで,北側が傾斜35 度の比較的急傾斜になのに対し,南側が8度の比較的緩傾斜になっていた.水中ドローンによる観察では,丘状地形の斜面には縞が見られ,めくれ上がった地層の断面と考えられた.サブボトムプロファイラで見られた反射断面もこの構造を支持した.これらのことから,丘上地形は水中地すべりにより地質体同士が衝突して隆起・傾斜した湖底堆積物で,火山活動に由来するものではないと考えられる.結果的に,御釜湖底に火山活動に由来すると思われる地形は発見できなかったが,この調査で用いられた手法が,火口湖の地質調査に有効であることが確かめられた.
英文摘要
噴火の潜在性を秘めた静穏な火口湖の活動度評価手法を確立するために,蔵王火山の火口湖・御釜をテストフィールドとして,①水・熱・化学物質収支の評価による地下熱水系の影響評価,②湖水中のヨウ素同位体比(129I/127I比)分析による地下深部起源物質の寄与の検出,③映像・音響探査による湖底調査を実施している.令和4年度は計4回の現地調査を行い,このうち9月5日から9日にかけては,御釜湖底の音響探査と,水中ドローンによる湖底地形の撮影を行った.水中ドローンによる調査は2018年に発見された丘状地形で表面活動の有無を確認する目的で前年度にも実施され,この時は濁りにより丘状地形の観察が十分行えなかった一方で,湖底地形が2018年時点に考えられたより複雑であると判明した.令和4年度はサイドスキャンソナーによる湖底地形の再計測と,水中ドローンによる観察を行った.さらに,令和5年度に予定していたサブボトムプロファイラによる湖底下地質構造探査を前倒しで実施し,丘状地形の成因解明に挑んだ.サイドスキャンソナー探査の結果,湖底には水中地すべりによると思われる舌状の地形が見られ,丘状地形はその延長上にあった.丘状地形の大きさは東西2m,南北6m,高さ1mほどで,北側が傾斜35 度の比較的急傾斜になのに対し,南側が8度の比較的緩傾斜になっていた.水中ドローンによる観察では,丘状地形の斜面には縞が見られ,めくれ上がった地層の断面と考えられた.サブボトムプロファイラで見られた反射断面もこの構造を支持した.これらのことから,丘上地形は水中地すべりにより地質体同士が衝突して隆起・傾斜した湖底堆積物で,火山活動に由来するものではないと考えられる.結果的に,御釜湖底に火山活動に由来すると思われる地形は発見できなかったが,この調査で用いられた手法が,火口湖の地質調査に有効であることが確かめられた.
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蔵王山火口湖・御釜の水中ドローン調査(速報)
藏王山火山口湖冈间湖水下无人机调查(突发新闻)
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[R. C. Greenwood, R. Findlay, I. A. Franchi, J. A. Malley, M. Ito, A. Yamaguchi, M. Kimura, N. Tomioka, M. Uesugi, N. Imae, N. Shirai, T. Ohigashi, M-C. Liu, K. Uesugi, A. Nakato, K. Yogata, H. Yuzawa, Y. Kodama, A. Tsuchiyama, M. Yasutake, K. Hirahara, A., 後藤章夫,山崎新太郎,知北和久,岡田純,土屋範芳]
通讯作者:
後藤章夫,山崎新太郎,知北和久,岡田純,土屋範芳
音響調査技術と水中ドローンが明らかにした蔵王火山・御釜火口湖の湖底地形と湖底下構造
利用声学勘测技术和水下无人机揭示藏王火山和冈间火山口湖的湖底地形和底层结构
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[山崎 新太郎, 後藤 章夫, 平野 伸夫, 土屋 範芳, 松中 哲也]
通讯作者:
松中 哲也
DOI:
10.3390/hydrology10030054
发表时间:
2023
期刊:
Hydrology
影响因子:
3.2
作者:
[Chikita Kazuhisa A., Goto Akio, Okada Jun, Yamaguchi Takashi, Oyagi Hideo]
通讯作者:
Oyagi Hideo
活火山火口湖における水・化学物質・熱収支評価による地下熱水系の推定:蔵王・御釜について
基于活火山口湖水、化学物质和热平衡评估的地下热液系统估算:关于大釜、藏王
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[M. Ito, N. Tomioka, M. Uesugi, A. Yamaguchi, N. Imae, N. et al., 知北和久,後藤章夫,岡田 純,三浦 哲,山本 希,山口高志]
通讯作者:
知北和久,後藤章夫,岡田 純,三浦 哲,山本 希,山口高志
Hydrological and Chemical Budgets of Okama Crater Lake in Active Zao Volcano, Japan
日本藏王活火山冈间火山口湖的水文和化学收支
DOI:
10.3390/hydrology9020028
发表时间:
2022
期刊:
Hydrology
影响因子:
3.2
作者:
[Kazuhisa A. Chikita, Akio Goto, Jun Okada, Takashi Yamaguchi, Satoshi Miura, Mare Yamamoto]
通讯作者:
Mare Yamamoto
共 6 条
マグマに含まれる水がマグマの粘性に及ぼす効果の実験的研究
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批准号:12740294
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$1.41万
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财政年份:2000
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负责人:後藤 章夫
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依托单位:
海外基金