ロタウイルスの種間伝播動態の解明と農場への病原体侵入リスク指標への応用
ロタウイルスの種間伝播動態の解明と農場への病原体侵入リスク指標への応用
批准号:
20K15663
负责人:
西山 祥子
金额:
$2.66万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
ロタウイルスは11本の分節型遺伝子を持つ2本鎖RNAウイルスである。本研究では野生動物と家畜に感染するロタウイルスの遺伝子を解析し、その遺伝子の変化を観察することで、家畜が野生動物由来感染症に感染するリスクを評価する。今年度はロタウイルスの全ゲノム解析を効率よく行う手法を確立することとした。昨年度、ロタウイルスの感染が認められたイヌとハクビシンの糞便の上清から総RNAを抽出し、糞便に含まれる核酸をランダムプライマーにて増幅した。その後、次世代シークエンスにて全遺伝子解析を行った。現在、糞便中の遺伝子プールの中からロタウイルス遺伝子を抽出して解析中である。さらに2頭のタヌキと2頭のキツネの糞便サンプルからTorque teno virus(TTV)を4株検出し、その全遺伝子を解析した。その結果、3種類の新規TTVを検出した。また犬科動物に感染するTTVは3つのクラスターに分かれていることを明らかにした。現在、この結果を論文にて発表する準備中である。また、同様に野生動物における感染症流行を予測ため、北海道内で発生が認められているダニ媒介性脳炎ウイルス(TBE)の本州での流行状況をストレプタグELISAにより解析を行った。その結果、31%(16/52頭)のシカ、50%(1/2頭)のイノシシ、40%(2/5頭)のアナグマで血清学にTBE陽性となった。現在、中和試験にて確定診断を行う予定である。このように、複数の野生動物由来感染症のリスク調査を行った。今後は、これら感染症の確定診断と家畜への感染リスクについて考察する予定である。
英文摘要
ロタウイルスは11本の分節型遺伝子を持つ2本鎖RNAウイルスである。本研究では野生動物と家畜に感染するロタウイルスの遺伝子を解析し、その遺伝子の変化を観察することで、家畜が野生動物由来感染症に感染するリスクを評価する。今年度はロタウイルスの全ゲノム解析を効率よく行う手法を確立することとした。昨年度、ロタウイルスの感染が認められたイヌとハクビシンの糞便の上清から総RNAを抽出し、糞便に含まれる核酸をランダムプライマーにて増幅した。その後、次世代シークエンスにて全遺伝子解析を行った。現在、糞便中の遺伝子プールの中からロタウイルス遺伝子を抽出して解析中である。さらに2頭のタヌキと2頭のキツネの糞便サンプルからTorque teno virus(TTV)を4株検出し、その全遺伝子を解析した。その結果、3種類の新規TTVを検出した。また犬科動物に感染するTTVは3つのクラスターに分かれていることを明らかにした。現在、この結果を論文にて発表する準備中である。また、同様に野生動物における感染症流行を予測ため、北海道内で発生が認められているダニ媒介性脳炎ウイルス(TBE)の本州での流行状況をストレプタグELISAにより解析を行った。その結果、31%(16/52頭)のシカ、50%(1/2頭)のイノシシ、40%(2/5頭)のアナグマで血清学にTBE陽性となった。現在、中和試験にて確定診断を行う予定である。このように、複数の野生動物由来感染症のリスク調査を行った。今後は、これら感染症の確定診断と家畜への感染リスクについて考察する予定である。
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