ポスト・グローバル化時代から読み返す日本語移民文学研究
ポスト・グローバル化時代から読み返す日本語移民文学研究
批准号:
20K21986
负责人:
仁平 千香子
金额:
$0.75万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-09-11 至 2023-03-31
中文摘要
前年度に引き続き資料集め、資料読解・分析を行った。日系人文学や外地からの引揚者による語りを扱う他に、越境文学として村上春樹のテキストも研究対象に含めた。日本文学の海外受容に関して言えば、これまで日本文学は「伝統的日本」を求める海外の読者を意識して翻訳される傾向があったのに対し、村上春樹作品の読者は日本について知ることを目的に作品を読むことは少ない。そこには文化的差異を越えた共感があり、それが読者とある種の化学反応を起こしていると考えられ、文化的特殊性や時代的特殊性が村上春樹を通してどのように越境しているかを知ることで、グローバル時代の文学受容の変遷を窺い知ることができる。また、村上春樹作品の海外での人気には、資本主義社会や情報社会に対して公然と批判する登場人物たちへの読者の共感が影響しており、これはグローバル化による習慣や価値観の画一化への危機感が国を超えた読者に共有されていることを示唆している。ポスト・グローバル化時代の文学の役割を理解するにおいて貴重なテキストとして村上春樹作品を取り上げ、研究発表を行った。また文学における移動性を掘り下げるため、文学と切り離せない言語の変遷に関する資料にも目を通した。やまと言葉から変化を続ける日本語は、グローバル化の影響をよく表しているとも言える。言葉が本来の意味から変化する過程にどのような社会における価値観の変容があったのかを分析することで、言葉が文化的他者に触れることによる影響について考え、その枠組みを持って移動文学を読み返す試みを予定していたが、研究を中断するに至った。
英文摘要
前年度に引き続き資料集め、資料読解・分析を行った。日系人文学や外地からの引揚者による語りを扱う他に、越境文学として村上春樹のテキストも研究対象に含めた。日本文学の海外受容に関して言えば、これまで日本文学は「伝統的日本」を求める海外の読者を意識して翻訳される傾向があったのに対し、村上春樹作品の読者は日本について知ることを目的に作品を読むことは少ない。そこには文化的差異を越えた共感があり、それが読者とある種の化学反応を起こしていると考えられ、文化的特殊性や時代的特殊性が村上春樹を通してどのように越境しているかを知ることで、グローバル時代の文学受容の変遷を窺い知ることができる。また、村上春樹作品の海外での人気には、資本主義社会や情報社会に対して公然と批判する登場人物たちへの読者の共感が影響しており、これはグローバル化による習慣や価値観の画一化への危機感が国を超えた読者に共有されていることを示唆している。ポスト・グローバル化時代の文学の役割を理解するにおいて貴重なテキストとして村上春樹作品を取り上げ、研究発表を行った。また文学における移動性を掘り下げるため、文学と切り離せない言語の変遷に関する資料にも目を通した。やまと言葉から変化を続ける日本語は、グローバル化の影響をよく表しているとも言える。言葉が本来の意味から変化する過程にどのような社会における価値観の変容があったのかを分析することで、言葉が文化的他者に触れることによる影響について考え、その枠組みを持って移動文学を読み返す試みを予定していたが、研究を中断するに至った。
期刊论文(3)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
トランスボーダー文学としての村上春樹
村上春树的跨界文学
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Zhu Y, Ohama T, Tanaka K, Kanno K, Chang J, Inui H, Okada T, Koseki M, Nishida M, Yamashita S, Sakata Y, 朴秀浄, 村上 明香, 仁平千香子]
通讯作者:
仁平千香子
二世の贖罪意識についての考察ーJohn Okadaと森崎和江の比較から
对二代救赎感的思考:冈田约翰与森崎一惠的比较
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
AALA Journal
影响因子:
--
作者:
[田口智大, 宮川創, 仁平千香子]
通讯作者:
仁平千香子
現代社会と時間
现代社会和时代
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[山口大学時間学研究所, 時間学の構築編集委員会]
通讯作者:
時間学の構築編集委員会