奴隷制反対からKKK誕生へ:テネシー州からアメリカの民主主義を考える
奴隷制反対からKKK誕生へ:テネシー州からアメリカの民主主義を考える
批准号:
20H00684
负责人:
加藤 順子
金额:
$0.28万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-01 至 2021-03-31
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英文摘要
コロナ禍の渡航制限により研究内容の変更を余儀なくされ、本研究では「白人至上主義」という語の歴史的背景を探った。近年、米国では被害者に黒人がいると「白人至上主義」という語を使う傾向があるが、それは例えば警察暴力の被害者には白人もいるという現実を正しく反映していない。白人全てが「至上」であるかのような表現は様々な不平等が白人間にも存在することを不可視化することによって米国の民主主義を脅かしているのではないか。本研究が明らかにしたのは、第一に「白人至上主義」は米国史の最初から変わることなく存在した思想ではないという点である。例えば合衆国憲法の「5分の3条項」は、奴隷制という強制労働と自由労働の生産性に着目して前者を後者の5分の3の価値とする議論から生まれたものであり、白人種の優性を謳ったものではない。さらに、「白人至上主義」組織クー・クラックス・クラン発祥の地であるテネシー州を中心に南部全般を調査した結果、次のことが明らかになった。奴隷制時代は黒人に対する白人の法的優位が保障されているため「白人至上主義」は言及されないこと、南北戦争前夜でも連邦離脱派が「白人至上主義」のための離脱とは主張しておらず、共和党は「人種間の平等」を目指す党として非難された。開戦後、南部では白人社会内部の亀裂が表面化するが、「白人至上主義」という語によって団結させる動きはない。戦後の混乱期でも黒人に対する暴力に「白人至上主義」は掲げられず、テネシー州で黒人が初めて選挙権を行使する1867年頃になると民主党が共和党を「黒人至上主義」と呼んで白人種の優位を喚起する言説が散見され、1890年代には民主党エリートが「白人至上主義」は何よりも重要な教義であるという文脈で頻繁に使い始め、労働者の人種間協調を阻んだ。人種の分断を目指す19世紀のスローガンである語を21世紀に無批判に使うのは民主主義を危うくする。
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科研奖励(0)
会议论文
Counting Diversity in an Attempt to Achieve Unity: How the Three-Fifths Clause United and Divided Americans
计数多样性以实现团结:五分之三条款如何团结和分裂美国人
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
The Japanese Journal of American Studies
影响因子:
--
作者:
[森田祐亮, 高橋昂, 樺島祥介, Junko Isono Kato]
通讯作者:
Junko Isono Kato
白人至上主義は誰のためのものか-19世紀末南部の例から
白人至上是为了谁?——以 19 世纪末南方为例
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Matsui, H., Ikehara, M., Suganuma, Y., Seki, O., Oyabu, I., Kawamura, K., Kaori Mita, 関嶋政和, 加藤(磯野)順子]
通讯作者:
加藤(磯野)順子
はじめて学ぶ アメリカの歴史と文化
第一次学习美国历史文化
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Saso A, Hampson K, Kondo O, 赤松秀亮, 遠藤泰生・小田悠生編著]
通讯作者:
遠藤泰生・小田悠生編著