Green Alteration of Azurite in Wall paintings

壁画中蓝铜矿的绿色蚀变

• 批准号: 20J13291
• 负责人: 大迫 美月
• 金额: $ 1.09万
• 依托单位: Tokyo National University of Fine Arts and Music
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2020
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2020-04-24 至 2022-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-20J13291/
• 关键词: アズライト; 緑色化; 塩基性塩化銅; 壁画; 塩化物

壁画に用いられた青色顔料のアズライトには，塩化物イオンが原因で緑色の塩基性塩化銅やその類似化合物（以下、併せて緑色化生成物と記す）に変化する劣化現象が知られている。本研究ではこの現象を「アズライトの緑色化」とし，緑色化の性質の理解とそれを踏まえた解決策の検討を目的としている。本年度は，緑色化の促進要素と考えられる光と湿度の影響の検討に重点を置いた。また，最終年度であることから，これまでの成果をまとめ，緑色化の特徴を整理し，緑色化を防止・緩和させる方法を検討した。緑色化促進要素のうち，光の影響の検討では，耐光試験器を用いた光照射下で顔料の浸漬実験を行った。評価は，XRDによる積分比（アズライトの主要ピークと緑色化生成物の主要ピークから算出）により緑色化生成物の生成度合いを，色差計により色変化を確認した。その結果，光が緑色化生成物の生成を増大させ，色変化も伴うことを確認した。湿度の影響の検討では，周囲の湿度を制御して，固体の塩化ナトリウムとアズライトとの反応に着目した。前年度に実施した実験の条件に追加し，壁画模擬試料上での実験を行った。これらの結果から，固体の塩化ナトリウムが潮解しない湿度条件では，アズライト顔料粒子と接しているだけでは緑色化が生じないことを確認した。一方で，潮解による溶液が認められなくとも，塩の潮解点付近の湿度であれば，塩粒子と顔料粒子が接する箇所で局所的に緑色化が起こることがわかった。総括として，これまで得られた成果を踏まえて緑色化の特徴を整理し，緑色化を防止・緩和させる方法を検討した。本研究により，これまで事例報告に留まっていたアズライトの緑色化に関して，緑色化が懸念される壁画の保存・修復措置を実施する上で考慮すべき基礎情報を得ることができた。

Mural に with い ら れ た cyan dye の ア ズ ラ イ ト に は, salt compound イ オ ン が reason で green の salt basic salt copper や そ の similar compounds (hereinafter, and せ て green products と す) に variations change す が る degradation phenomenon known ら れ て い る. This study で は こ の phenomenon を "ア ズ ラ イ ト の greening" と し, greening の nature の understand と そ れ を tread ま え た solving strategy の beg を 検 purpose と し て い る. This year, と, the key factors promoting greening と, えられる light と humidity <s:1> influence <e:1> 検 discussion に focus を on た た. ま た, final year で あ る こ と か ら, こ れ ま で の results を ま と め, greening の, 徴 を し, greening を prevent, moderate さ せ る method を beg し 検 た. The promoting factors for greening are うち, the influence of light <s:1> on 検 is で で, and the light-resistant test を is used to impregnate で pigment <e:1> under the irradiation of た た light. The test を is conducted on った. Review 価 は, XRD に よ る integral than (ア ズ ラ イ ト の main ピ ー ク と green products main ピ の ー ク か ら calculate) に よ り green products の generated degrees or い を, color difference meter に よ り color variations change を confirm し た. As a result, the light が greenization products <s:1> generate を increase させ, and the color change <s:1> is accompanied by う とを とを とを confirmation of た. Beg で humidity の influence の 検 は, zhou 囲 の humidity を suppression し て, solid の salt chemical ナ ト リ ウ ム と ア ズ ラ イ ト と の anti 応 に the mesh し た. The conditions for the previous year 's に practical application た practical application に have been added to に, and for the mural simulation test material, the で <s:1> practical application を line った. こ れ ら の results か ら, solid の salt chemical ナ ト リ ウ ム が deliquescence し な い humidity で は, ア ズ ラ イ ト pigment particles と meet し て い る だ け で は greening が raw じ な い こ と を confirm し た. One party で, deliquescence に よ が る solution to recognize め ら れ な く と も, salt の deliquescence point paying nearly の humidity で あ れ ば, salt particle と pigment particle が meet す る a に で bureau by greening が up こ る こ と が わ か っ た. 総 enclosed と し て, こ れ ま で have ら れ た results を tread ま え て greening の, 徴 を し, greening を prevent, moderate さ せ る method を beg し 検 た. This study に よ り, こ れ ま で case report に leave ま っ て い た ア ズ ラ イ ト の greening に masato し て, greening が suspense さ れ る mural の, save repair, freedom of を be applied す る で consider す べ き based intelligence を る こ と が で き た.

项目成果

壁画におけるアズライトの緑色化に関する研究―顔料浸漬実験による緑色化の傾向および塩基性塩化銅の生成状態について―

壁画中蓝铜矿绿化的研究——通过颜料浸泡实验探讨绿化趋势及碱式氯化铜的形成状态——

• 发表时间: 2021
• 作者: ピエール・アルマンジョン（赤堀雅幸監訳;内山智絵訳・解題）;大迫美月，塚田全彦，新免歳靖
• 通讯作者: 大迫美月，塚田全彦，新免歳靖

NaCl結晶とアズライトの反応について―潮解の有無によるアズライトの緑色化の検討―

关于氯化钠晶体和蓝铜矿之间的反应 - 根据潮解的有无来检查蓝铜矿的绿化 -

• 发表时间: 2021
• 作者: Hong Xie;Yuji Suzuki;大迫美月，塚田全彦，新免歳靖
• 通讯作者: 大迫美月，塚田全彦，新免歳靖

壁画におけるアズライトの緑色化に関する研究―光と湿度の影響の検討―

壁画中蓝铜矿绿化的研究-光和湿度影响的检验-

• 发表时间: 2022
• 作者: Takuya Takahashi;Akira Todoroki;Masahito Ueda;大迫美月，塚田全彦，新免歳靖
• 通讯作者: 大迫美月，塚田全彦，新免歳靖

アズライトにおける塩基性塩化銅の生成―NaCl水溶液濃度の下限の検討―

蓝铜矿中碱式氯化铜的形成-氯化钠水溶液浓度下限的检验-

• 发表时间: 2020
• 作者: 國井厚志;山本卓;佐久間哲史;大迫美月，塚田全彦，新免歳靖
• 通讯作者: 大迫美月，塚田全彦，新免歳靖