幕末日本における中国忠臣像の思想史的研究:維新変革の朱子学的側面をめぐって
幕末日本における中国忠臣像の思想史的研究:維新変革の朱子学的側面をめぐって
批准号:
20J21298
负责人:
廖 嘉祈
金额:
$1.98万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-24 至 2023-03-31
中文摘要
2022年度の前半は、水戸学者である会沢正志斎(1782~1863)や藤田東湖(1806~55)が、「封建世界における党争」をいかに捉えたのかを解明した。江戸初期から水戸徳川家に仕えた門閥派との対立が激化するなか、東湖は封建社会における「世襲」という特質に着目し、門閥派と改革派との党争は抑制すべきだと主張した。争いは、世代を跨がりやすいからである。このような東湖の視点は、東アジア比較史研究にも資するものである。上述の内容は、2022年5月開催の日本儒教学会大会にて口頭発表を行った。また、これをもとにまとめた論文は『日本儒教学会報』7号(2023年1月)に掲載された。2022年度の後半では、いまの思想史研究ではほとんど取り上げていない江戸後期の兵学者・平山行蔵の再評価に注力した。文化日露紛争に際して、平山は南宋の胡寅や陳亮の文章を活用しながら、ロシアへの復讐を唱えた。岳飛・李綱・宗沢といった南宋初期の人物たちが、江戸後期において広く思念されていたという事実は、すでに指摘されている。しかし、南宋初期と江戸後期の歴史状況が大いに異なっていることも重要である。平山の事例は、このような相違について、江戸後期の知識人がいかに捉えていたのかを観察する上で、格好な切り口となる。このほか、本年度は、金澤・福岡・熊本で資料調査をおこない、江戸後期・末期の上書類を蒐集した。
英文摘要
2022年度の前半は、水戸学者である会沢正志斎(1782~1863)や藤田東湖(1806~55)が、「封建世界における党争」をいかに捉えたのかを解明した。江戸初期から水戸徳川家に仕えた門閥派との対立が激化するなか、東湖は封建社会における「世襲」という特質に着目し、門閥派と改革派との党争は抑制すべきだと主張した。争いは、世代を跨がりやすいからである。このような東湖の視点は、東アジア比較史研究にも資するものである。上述の内容は、2022年5月開催の日本儒教学会大会にて口頭発表を行った。また、これをもとにまとめた論文は『日本儒教学会報』7号(2023年1月)に掲載された。2022年度の後半では、いまの思想史研究ではほとんど取り上げていない江戸後期の兵学者・平山行蔵の再評価に注力した。文化日露紛争に際して、平山は南宋の胡寅や陳亮の文章を活用しながら、ロシアへの復讐を唱えた。岳飛・李綱・宗沢といった南宋初期の人物たちが、江戸後期において広く思念されていたという事実は、すでに指摘されている。しかし、南宋初期と江戸後期の歴史状況が大いに異なっていることも重要である。平山の事例は、このような相違について、江戸後期の知識人がいかに捉えていたのかを観察する上で、格好な切り口となる。このほか、本年度は、金澤・福岡・熊本で資料調査をおこない、江戸後期・末期の上書類を蒐集した。
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Reviving Chinese Loyalism in Bakumatsu Japan: The Late Mito School's Strategies of compiling Seichu Shinroku
在日本幕末复兴中国人的效忠主义:已故水户派的《清中新录》编纂策略
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Rei Yagasaki, Yuuki Shikaya, Yoshiko Takahashi, Sheldon Liu]
通讯作者:
Sheldon Liu
「封建世界」における党争の捉え方ー水戸学者・会沢正志斎や藤田東湖を中心にー
如何理解“封建世界”的党争——以水户学者相泽清士斋和藤田登子为中心
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[菊池 望, 廖嘉祈, 廖嘉祈, 甲斐雄一(廖嘉祈訳), 廖嘉祈]
通讯作者:
廖嘉祈
江戸末期の水戸学者における戦略的な出版活動 ―豐田天功の岳飛顕彰を中心に―
江户末期水户学者的战略性出版活动 ~以丰田天幸对学飞的尊崇为中心~
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Rei Yagasaki, Yuuki Shikaya, Mototsugu Eiraku, Yoshiko Takahashi, 廖嘉祈]
通讯作者:
廖嘉祈
陸游詩與自注的構造關係
陆本诗与自作结构
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
新宋學
影响因子:
--
作者:
[菊池 望, 廖嘉祈, 廖嘉祈, 甲斐雄一(廖嘉祈訳)]
通讯作者:
甲斐雄一(廖嘉祈訳)
作爲“典範”的宋史:以幕末官僚川路聖謨的《宋名臣言行録》解讀爲中心
书写宋史的“正典”:以江户末期以后官僚对《宋代名臣言行录》的解读为重点。
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Tanaka Yoshitaka, Miura Hiroki, Tamura Koji, Abe Gembu, 廖嘉祈]
通讯作者:
廖嘉祈
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