The Modernity Regarding the Public Health and Local Communities in the Colonies: A Case of Hong Kong in the First Half of the Twentieth Century
The Modernity Regarding the Public Health and Local Communities in the Colonies: A Case of Hong Kong in the First Half of the Twentieth Century
批准号:
19J13197
负责人:
小堀 慎悟
金额:
$1.28万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-25 至 2021-03-31
中文摘要
本研究は、20世紀転換期のイギリス領香港における公衆衛生問題及び近代的公衆衛生システムの形成に注目し、政府と社会の双方が果たした役割について言説としての「普遍性」と「特殊性」という概念を用いて分析するものである。特に本研究では、公衆衛生が本格的に問題化した1880年代から近代的公衆衛生システムが形成された1900年代にかけての香港において、①どのような公衆衛生問題に対処する必要があったのか、②そのためにどのような近代的公衆衛生システムが形成されたのか、③システムが形成される過程において、どのような議論が繰り広げられたのか、という三つの問いに答えることを試みた。本年度は、世紀転換期の香港における下層華人による路上への死体遺棄対策とその要因をめぐる議論について、特に華人社会のエリート層の言動に注目して分析した。1894年に香港でペストが流行し、ペストの拡大予防策の一環として死体遺棄の防止が浮上して以降、香港政庁は監視員を配置して取り締まりの強化を図るなどの対策をとった。死体遺棄を防止すべきであるという認識は広く共有されていたが、この問題がより広い公衆衛生上の問題として位置付けられるようになると、その要因が潔浄局内で議論されるようになった。一部の植民地官僚が死体遺棄の要因は貧困にあると主張したのに対して、華人エリートは厳格な衛生行政をその要因として批判した。実際には、双方の主張とも間違ってはいなかったのだが、前者には行政による主導権を維持したいとの思惑が、後者には華人社会への影響力を維持したいとの思惑があり、これが「誰が人々を導くのか」をめぐる議論につながった。最終的に、植民地官僚を主体とする衛生行政ではなく、華人エリートを主体とする街坊委員会が、死体遺棄を防止するためのファクターとして重要な役割を担うことになった。
英文摘要
本研究は、20世紀転換期のイギリス領香港における公衆衛生問題及び近代的公衆衛生システムの形成に注目し、政府と社会の双方が果たした役割について言説としての「普遍性」と「特殊性」という概念を用いて分析するものである。特に本研究では、公衆衛生が本格的に問題化した1880年代から近代的公衆衛生システムが形成された1900年代にかけての香港において、①どのような公衆衛生問題に対処する必要があったのか、②そのためにどのような近代的公衆衛生システムが形成されたのか、③システムが形成される過程において、どのような議論が繰り広げられたのか、という三つの問いに答えることを試みた。本年度は、世紀転換期の香港における下層華人による路上への死体遺棄対策とその要因をめぐる議論について、特に華人社会のエリート層の言動に注目して分析した。1894年に香港でペストが流行し、ペストの拡大予防策の一環として死体遺棄の防止が浮上して以降、香港政庁は監視員を配置して取り締まりの強化を図るなどの対策をとった。死体遺棄を防止すべきであるという認識は広く共有されていたが、この問題がより広い公衆衛生上の問題として位置付けられるようになると、その要因が潔浄局内で議論されるようになった。一部の植民地官僚が死体遺棄の要因は貧困にあると主張したのに対して、華人エリートは厳格な衛生行政をその要因として批判した。実際には、双方の主張とも間違ってはいなかったのだが、前者には行政による主導権を維持したいとの思惑が、後者には華人社会への影響力を維持したいとの思惑があり、これが「誰が人々を導くのか」をめぐる議論につながった。最終的に、植民地官僚を主体とする衛生行政ではなく、華人エリートを主体とする街坊委員会が、死体遺棄を防止するためのファクターとして重要な役割を担うことになった。
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Western Hospitals of the Chinese by the Chinese for the Chinese: The Establishment of Chinese Public Dispensaries in early twentieth century Hong Kong
中国人为中国人建造中国人的西式医院:二十世纪初香港华人公立药房的建立
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Marina Totsuka, Kenji Aoki and Masahiro Inayama, Robert Jockwer, 戸塚真里奈 落合陽 河原大 青木謙治 稲山正弘 森田仁彦, Shingo Kobori]
通讯作者:
Shingo Kobori
二十世紀転換期の香港と衛生問題―集権化と自治・経済的自由主義のはざまで―
二十世纪初的香港与卫生问题:集权、自治与经济自由主义之间
DOI:
--
发表时间:
2019
期刊:
アジア遊学 香港の過去・現在・未来―東アジアのフロンティア―
影响因子:
--
作者:
[Yusuke Kawaguchi, Taku Wagawa, Itsuka Yabe, Daiki Ito, Tomoharu Senjyu, Sachihiko Itoh, and Yosuke Igeta, 小堀慎悟]
通讯作者:
小堀慎悟
誰が人々を導くのかー世紀転換期の香港における死体遺棄をめぐる議論から考える
世纪之交的香港弃尸争论由谁来领导?
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[荒井 洋平, 相羽 俊彦, 齋藤 良太, 松丸 尊紀, 藤本 ゆかり, 小堀慎悟]
通讯作者:
小堀慎悟
DOI:
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发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[H. Sekine, H. Koizumi, and K. Komurasaki, Shingo Kobori]
通讯作者:
Shingo Kobori
近代的衛生行政体制と「自治」のはざま―世紀転換期イギリス領香港の潔浄局をめぐる議論
现代卫生管理制度与“自治”的差距:世纪之交英属香港清洁局之争
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
東洋史研究
影响因子:
--
作者:
[Takuya Oshima, Azusa Hoshikawa and Yumi Kurosaka, 西野眞由・新井大・仲井まどか・小松健・井上真紀, 新井大, 小堀慎悟]
通讯作者:
小堀慎悟
共 6 条
戦間期イギリス領香港の衛生行政と華人社会ー植民地エリートの活動に注目して
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批准号:22K20060
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项目类别:Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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资助金额:$0.75万
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财政年份:2022
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负责人:小堀 慎悟
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依托单位:
海外基金