古人骨の病理痕からみた古代社会の考古学的研究
古人骨の病理痕からみた古代社会の考古学的研究
批准号:
19J13306
负责人:
垂見 真理
金额:
$0.7万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-25 至 2021-03-31
中文摘要
考察を進める上で必要な階層区分について検討した。例えば、副葬品の質や量といった一つの基準で資料を割り振ることは不可能であると認識した。複数埋葬の際の埋葬順序や埋葬施設の位置などの要素も加味する必要がある。また、弥生時代と古墳時代を対象とするため、時代の接続を意識し、自然な対応関係となるよう注意した。古墳時代においては、近畿地方とその他では規模が全く異なり、地域による偏りが大きい。以上のことに気を付けながら、階層区分の最終案を作成した。また、時期区分についても検討を行った。特に、古墳時代の時期区分に関しては継続して多くの研究発表がなされており、近年、従来の古墳編年を見直しつつ、再構築が試みられている中四国編年を中心に最近の研究動向を勉強した。博士論文の対象資料としては中小古墳から出土した人骨が多くなるが、これらの古墳では装身具の出土が多い。従来は、時期区分の指標としてあまり使用されてこなかった装身具を時期区分の指標として利用するなど、時期区分の枠組みを考え直した。古人骨の調査では、椎骨を対象に古病理学的所見のデータを収集している。骨棘の発達状況を調べる際、今まで使用してきた骨棘の形状を基にした分類は、簡便で分かりやすいが、実際に使用すると判断に迷うことも多かった。そこで、骨棘を計測し、定量的に分析を行うように変更した。昨年度に引き続き、資料の探索を行った。これまでの調査分は地域による偏りがあった。特に、近畿地方や中国地方の資料数が少なかったが、新たな該当資料を探し出し、以前からの課題を解決した。しかし、実物資料からのデータ化が十分ではなかった。このように、検討した部分や、新たに取り上げることになった遺跡の説明等について、博士論文の執筆を進めたが、完成させるにはもう少し作業が必要であると考えている。
英文摘要
考察を進める上で必要な階層区分について検討した。例えば、副葬品の質や量といった一つの基準で資料を割り振ることは不可能であると認識した。複数埋葬の際の埋葬順序や埋葬施設の位置などの要素も加味する必要がある。また、弥生時代と古墳時代を対象とするため、時代の接続を意識し、自然な対応関係となるよう注意した。古墳時代においては、近畿地方とその他では規模が全く異なり、地域による偏りが大きい。以上のことに気を付けながら、階層区分の最終案を作成した。また、時期区分についても検討を行った。特に、古墳時代の時期区分に関しては継続して多くの研究発表がなされており、近年、従来の古墳編年を見直しつつ、再構築が試みられている中四国編年を中心に最近の研究動向を勉強した。博士論文の対象資料としては中小古墳から出土した人骨が多くなるが、これらの古墳では装身具の出土が多い。従来は、時期区分の指標としてあまり使用されてこなかった装身具を時期区分の指標として利用するなど、時期区分の枠組みを考え直した。古人骨の調査では、椎骨を対象に古病理学的所見のデータを収集している。骨棘の発達状況を調べる際、今まで使用してきた骨棘の形状を基にした分類は、簡便で分かりやすいが、実際に使用すると判断に迷うことも多かった。そこで、骨棘を計測し、定量的に分析を行うように変更した。昨年度に引き続き、資料の探索を行った。これまでの調査分は地域による偏りがあった。特に、近畿地方や中国地方の資料数が少なかったが、新たな該当資料を探し出し、以前からの課題を解決した。しかし、実物資料からのデータ化が十分ではなかった。このように、検討した部分や、新たに取り上げることになった遺跡の説明等について、博士論文の執筆を進めたが、完成させるにはもう少し作業が必要であると考えている。
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