世代間移転が総需要に与える影響に関する量的分析
世代間移転が総需要に与える影響に関する量的分析
批准号:
19J20918
负责人:
花田 裕都
金额:
$1.02万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-25 至 2022-03-31
中文摘要
私の研究対象はアメリカのSocial Security Systemである。アメリカの公的年金は62才から受け取りが可能になり、受け取り開始日を遅らせれば遅らせるほど月額給付額が多くなるという仕組みになっている。現状、おおよそ40%程度のアメリカ人が公的年金を62才から受け取っており、ついで20%程度が66才から公的年金を受け取り始めている。私は、こうした公的年金の受け取り開始時期や退職タイミングなどを内生的に決定するような数量的マクロモデルを構築した。こうした意思決定には自身の健康状態や資産の保有量、所得の変遷などが非常に重要な要素なので、モデル内の個人は上記の観点で異質的でありうると仮定した。次に、このモデルをカリブレーションした。すると、モデルは退職のタイミングや公的年金の受け取り開始時期の分布をおおよそ再現することに成功した。さらに、日本の社会保障政策について研究を進めるために日本人の健康状態についてのデータを統計的に分析した。具体的には、個人の健康状態や医療費支出などがどのように変遷していくかという確率モデルを構築して推定を行った。また、全国高齢者パネル調査のデータを用いて、主に高齢者に焦点を当てた確率モデルの構築・推定を行った。次に、個人の健康状態についてより客観的なインデックスを構築する研究も行った。従来、マクロ経済学で個人の健康状態を取り入れたモデルを構築する場合には主観的な健康状態のデータを用いることが多かった。これをより客観的に評価するために、過去の病気の遍歴やタバコを吸うかどうかなどの様々な要素を一つの変数に落とし込んだfrailty indexを構築した。これからは、このように推定した健康状態の確率モデルや構築したfrailty indexなどを用いて日本の社会保障政策をより精緻に分析していこうと考えている。
英文摘要
私の研究対象はアメリカのSocial Security Systemである。アメリカの公的年金は62才から受け取りが可能になり、受け取り開始日を遅らせれば遅らせるほど月額給付額が多くなるという仕組みになっている。現状、おおよそ40%程度のアメリカ人が公的年金を62才から受け取っており、ついで20%程度が66才から公的年金を受け取り始めている。私は、こうした公的年金の受け取り開始時期や退職タイミングなどを内生的に決定するような数量的マクロモデルを構築した。こうした意思決定には自身の健康状態や資産の保有量、所得の変遷などが非常に重要な要素なので、モデル内の個人は上記の観点で異質的でありうると仮定した。次に、このモデルをカリブレーションした。すると、モデルは退職のタイミングや公的年金の受け取り開始時期の分布をおおよそ再現することに成功した。さらに、日本の社会保障政策について研究を進めるために日本人の健康状態についてのデータを統計的に分析した。具体的には、個人の健康状態や医療費支出などがどのように変遷していくかという確率モデルを構築して推定を行った。また、全国高齢者パネル調査のデータを用いて、主に高齢者に焦点を当てた確率モデルの構築・推定を行った。次に、個人の健康状態についてより客観的なインデックスを構築する研究も行った。従来、マクロ経済学で個人の健康状態を取り入れたモデルを構築する場合には主観的な健康状態のデータを用いることが多かった。これをより客観的に評価するために、過去の病気の遍歴やタバコを吸うかどうかなどの様々な要素を一つの変数に落とし込んだfrailty indexを構築した。これからは、このように推定した健康状態の確率モデルや構築したfrailty indexなどを用いて日本の社会保障政策をより精緻に分析していこうと考えている。
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