『河海抄』の生きた歴史空間
『河海抄』の生きた歴史空間
批准号:
19K00341
负责人:
吉森 佳奈子
金额:
$2.66万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
本年度は、前年度の研究成果をふまえ、基礎研究に力を注ぐ一方、研究の最終年度である次年度以降への継続性を確保すべく、より発展的な視座を得ることを目ざした。『河海抄』の複雑な異文状況が、同時代の歴史認識の問題と不可分に生じたものであることを解明する研究として、本研究課題においては、従来注目されてこなかった『河海抄類字』をとりあげ、事業期間全体をとおして研究してゆく計画をたてているが、国立国会図書館、宮内庁書陵部、東京大学総合図書館の資料複写提供の協力を得て研究を進め、論文「近世の『河海抄』」を執筆し、学会誌に投稿、現在査読中である。この論文は、本研究期間における当該テーマにかんする第一論文「『河海抄類字』について―『河海抄』のゆくえ―」(『国語と国文学』2020年6月)の研究成果をうけ、とくに、近世期の、藩の学校をふくむ学問世界において、『河海抄』が無視できない役割を担っていた可能性について考察を深め、『源氏物語』注釈書として終焉した後、この書がどのように生きたかという問題を、当時の出版状況等にも目くばりしながらあきらかにすることをこころみたものである。藩の学校は、従来の研究では、現在に伝えられる当時のカリキュラム的なものに照らして、漢籍が学修の中心と考えられてきた。そのなかで、虚構の物語作品の注釈書である『河海抄』が役を果たしていたことを、『河海抄類字』の存在から具体的に究明し、その検証として中世の教養の基盤を問いなおす研究に向かった成果が、「漢字世界のなかの『源氏物語』注釈」(三国志学会編『三国志論集』2023年9月刊行予定)である。これらの研究をとおして、『河海抄』および『河海抄類字』が、日本文学のみならず、史学、教育学の分野にも資する重要な資料であることを提起しながら、その生きた空間を具体的に問う研究を、研究の最終年度に向けて継続してゆく見とおしを得た。
英文摘要
本年度は、前年度の研究成果をふまえ、基礎研究に力を注ぐ一方、研究の最終年度である次年度以降への継続性を確保すべく、より発展的な視座を得ることを目ざした。『河海抄』の複雑な異文状況が、同時代の歴史認識の問題と不可分に生じたものであることを解明する研究として、本研究課題においては、従来注目されてこなかった『河海抄類字』をとりあげ、事業期間全体をとおして研究してゆく計画をたてているが、国立国会図書館、宮内庁書陵部、東京大学総合図書館の資料複写提供の協力を得て研究を進め、論文「近世の『河海抄』」を執筆し、学会誌に投稿、現在査読中である。この論文は、本研究期間における当該テーマにかんする第一論文「『河海抄類字』について―『河海抄』のゆくえ―」(『国語と国文学』2020年6月)の研究成果をうけ、とくに、近世期の、藩の学校をふくむ学問世界において、『河海抄』が無視できない役割を担っていた可能性について考察を深め、『源氏物語』注釈書として終焉した後、この書がどのように生きたかという問題を、当時の出版状況等にも目くばりしながらあきらかにすることをこころみたものである。藩の学校は、従来の研究では、現在に伝えられる当時のカリキュラム的なものに照らして、漢籍が学修の中心と考えられてきた。そのなかで、虚構の物語作品の注釈書である『河海抄』が役を果たしていたことを、『河海抄類字』の存在から具体的に究明し、その検証として中世の教養の基盤を問いなおす研究に向かった成果が、「漢字世界のなかの『源氏物語』注釈」(三国志学会編『三国志論集』2023年9月刊行予定)である。これらの研究をとおして、『河海抄』および『河海抄類字』が、日本文学のみならず、史学、教育学の分野にも資する重要な資料であることを提起しながら、その生きた空間を具体的に問う研究を、研究の最終年度に向けて継続してゆく見とおしを得た。
期刊论文(4)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
『河海抄』の生きた歴史空間
Kakaisho 的活生生的历史空间
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[吉森 佳奈子, 三国志学会, 吉森 佳奈子]
通讯作者:
吉森 佳奈子
三国志論集
三国演义系列
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[吉森 佳奈子, 三国志学会]
通讯作者:
三国志学会
『河海抄類字』について―『河海抄』のゆくえ―
关于“Kakaisho Ruiji” - “Kakaisho”的未来 -
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
東京大学国語国文学会『国語と国文学』
影响因子:
--
作者:
[吉森 佳奈子]
通讯作者:
吉森 佳奈子