近世初期における日蘭関係の構造に関する基礎的研究
近世初期における日蘭関係の構造に関する基礎的研究
批准号:
19K01010
负责人:
Cryns Frederik
金额:
$2.75万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
令和4年度は、研究計画調書に掲げた3つの研究目的のうち、特に(1)「平戸オランダ商館はどのような国際環境の下でどのように成立したか」についての調査・研究を進めた。この調査・研究の一環として、研究協力者であるクレインス桂子氏は、査読論文「オランダ東インド会社のアジア進出と日本への視座」において、オランダ東インド会社の上層部のアジア戦略における日本の位置づけおよび日本と関係のある諸艦隊の行動を調査分析した。その結果、1609年に日本に船を派遣し、平戸に商館を設立した動きは、ヨーロッパにおける政治状況に影響されたものであり、この時点では、東インド会社のアジア戦略に日本はまだ組み込まれていない段階であったことを明らかにした。平戸商館設立後の最初の数年間はオランダ船が安定的に毎年日本に寄港しなかったが、それは、平戸商館がヨーロッパの情勢を受けて急遽設立されたという事情があり、オランダ東インド会社側の日本貿易の基盤がまだ整っていなかったことに起因しているというオランダ側の背景事情の解明に至った。また、研究課題(2)「近世初期において日本とオランダとの間にどのような関係が構築され、どのように変化していったか」という問いに答えるために、前年度に続いて、家康の側近となったイギリス人ウィリアム・アダムスの動向・役割について、新出史料アダムス宛4通の書状を詳細に調査し、その結果を論文「オランダ商館のためにも尽力した「按針」―新出按針宛書状4通の分析を通じて」にまとめた。同論文において、イギリス船が日本に来航する1613年以前の時期にアダムスは日本国内においてオランダ商館の代理として活発な売買活動を行っていたことを明らかにした。さらに、アダムスがオランダ商館長スペックスとの密接な文通を通じて、禁教令、スペイン人、ポルトガル人の動向についての詳細な情報を伝えていた協力関係も浮かび上がった。
英文摘要
令和4年度は、研究計画調書に掲げた3つの研究目的のうち、特に(1)「平戸オランダ商館はどのような国際環境の下でどのように成立したか」についての調査・研究を進めた。この調査・研究の一環として、研究協力者であるクレインス桂子氏は、査読論文「オランダ東インド会社のアジア進出と日本への視座」において、オランダ東インド会社の上層部のアジア戦略における日本の位置づけおよび日本と関係のある諸艦隊の行動を調査分析した。その結果、1609年に日本に船を派遣し、平戸に商館を設立した動きは、ヨーロッパにおける政治状況に影響されたものであり、この時点では、東インド会社のアジア戦略に日本はまだ組み込まれていない段階であったことを明らかにした。平戸商館設立後の最初の数年間はオランダ船が安定的に毎年日本に寄港しなかったが、それは、平戸商館がヨーロッパの情勢を受けて急遽設立されたという事情があり、オランダ東インド会社側の日本貿易の基盤がまだ整っていなかったことに起因しているというオランダ側の背景事情の解明に至った。また、研究課題(2)「近世初期において日本とオランダとの間にどのような関係が構築され、どのように変化していったか」という問いに答えるために、前年度に続いて、家康の側近となったイギリス人ウィリアム・アダムスの動向・役割について、新出史料アダムス宛4通の書状を詳細に調査し、その結果を論文「オランダ商館のためにも尽力した「按針」―新出按針宛書状4通の分析を通じて」にまとめた。同論文において、イギリス船が日本に来航する1613年以前の時期にアダムスは日本国内においてオランダ商館の代理として活発な売買活動を行っていたことを明らかにした。さらに、アダムスがオランダ商館長スペックスとの密接な文通を通じて、禁教令、スペイン人、ポルトガル人の動向についての詳細な情報を伝えていた協力関係も浮かび上がった。
期刊论文(16)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
「家康のスペイン外交」
《家康的西班牙外交》
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Frederik CRYNS, Cynthia VIALLE, 田口宏二朗, Noda Jin, 岡洋樹, クレインス フレデリック, Noda Jin, フレデリック・クレインス]
通讯作者:
フレデリック・クレインス
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