脊髄損傷後の2次損傷における炎症増幅因子IκBζの役割
脊髄損傷後の2次損傷における炎症増幅因子IκBζの役割
批准号:
21K16663
负责人:
白石 康幸
金额:
$2.5万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2021-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
IκB-ζは、炎症刺激に伴い発現誘導される核内IκBファミリータンパク質であり、脊髄損傷(SCI)との関連は未だ解明されていない。我々はIκB-ζが脊髄損傷後の炎症に関与しており、IκB-ζ欠損により脊髄損傷後の機能回復が促進されると推測している。2020年のThe Journal ofImmunology 2020に掲載された「Induction of IκBζ Augments Cytokine and Chemokine Production by IL-33 in Mast Cells」を参考に、IκB-ζのノックアウトマウスを用いた研究を進めている。健常マウス(WT)の損傷した脊髄内でIκB-ζが増加しているかを調べた。脊髄損傷を行わないControlに比べて脊髄損傷モデルの脊髄では、損傷後1日目にIκBζが4倍に増加した。この結果から、IκB-ζが脊髄損傷後の炎症に関与していることが示された。また、凍結精子からIκB-ζコンディショナルノックアウトマウス(KO)を作成した。WTとKOにおける脊髄損傷後のIκB-ζと運動機能に着目した実験を行っている。KOにおける脊髄損傷後1日目のIκB-ζはWTの2.7倍であった。今回使用しているKOは特定の臓器で遺伝子が欠損しており、血球由来の細胞・組織でのみIκBζが欠損しているものと推察している。運動機能については、WT、KOとも脊髄損傷後14日までは両群に有意差がなかったが、脊髄損傷後14日以降ではKOで運動機能の回復が有意に良好であった。この結果から、IκB-ζ欠損により脊髄損傷後の運動機能回復が促進する可能性が示唆された。
英文摘要
IκB-ζは、炎症刺激に伴い発現誘導される核内IκBファミリータンパク質であり、脊髄損傷(SCI)との関連は未だ解明されていない。我々はIκB-ζが脊髄損傷後の炎症に関与しており、IκB-ζ欠損により脊髄損傷後の機能回復が促進されると推測している。2020年のThe Journal ofImmunology 2020に掲載された「Induction of IκBζ Augments Cytokine and Chemokine Production by IL-33 in Mast Cells」を参考に、IκB-ζのノックアウトマウスを用いた研究を進めている。健常マウス(WT)の損傷した脊髄内でIκB-ζが増加しているかを調べた。脊髄損傷を行わないControlに比べて脊髄損傷モデルの脊髄では、損傷後1日目にIκBζが4倍に増加した。この結果から、IκB-ζが脊髄損傷後の炎症に関与していることが示された。また、凍結精子からIκB-ζコンディショナルノックアウトマウス(KO)を作成した。WTとKOにおける脊髄損傷後のIκB-ζと運動機能に着目した実験を行っている。KOにおける脊髄損傷後1日目のIκB-ζはWTの2.7倍であった。今回使用しているKOは特定の臓器で遺伝子が欠損しており、血球由来の細胞・組織でのみIκBζが欠損しているものと推察している。運動機能については、WT、KOとも脊髄損傷後14日までは両群に有意差がなかったが、脊髄損傷後14日以降ではKOで運動機能の回復が有意に良好であった。この結果から、IκB-ζ欠損により脊髄損傷後の運動機能回復が促進する可能性が示唆された。
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