組織成員の社会的勢力感を規定する先行要因の探索
組織成員の社会的勢力感を規定する先行要因の探索
批准号:
22K13474
负责人:
佐々木 秀綱
金额:
$2.25万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
社会心理学および組織行動論の既存研究において,社会的勢力感の変動により人の認知・感情・行動に様々な変容が生じることが明らかにされている。とりわけ勢力感の上昇は,対人関係における自己本位性や,判断・意思決定における短絡性を促進し,組織のマネジャーにとって望ましくない影響を及ぼしうる。しかしながら,いかなる組織的要因がマネジャー個人の勢力感を左右するかについては未だ明らかになっていない。そこで本研究では,組織成員の勢力感を規定する要因を探索するための質問票調査などを実施する。2022年度は,まず,勢力感をめぐる理論的・経験的研究のレビューを行った。その作業を通じて明らかにされたのは大まかに以下の二点である。第一に,勢力感研究は全体として勢力感の結果や調整要因に関する実証研究に偏重しており,統合的な理論枠組みの構築は進んでいるとは言い難い。第二に,勢力感の先行要因についてはおよそ体系的な知見の蓄積が見られず,各々の研究者が素朴な印象論で言及するに留まっている。こうした研究動向を踏まえて,組織成員の勢力感を規定する要因を探索するための予備的な質問票調査を二度にわたり実施した。これらの調査では,回答者自身の個人的要因のほか,所属組織の構造的要因および過程的要因についてのデータを収集している。分析の結果からは,一部のパーソナリティ特性(自尊感情や権力欲求)のほか,上司や部下の人数,決裁可能額といった構造的要因,部下とのコミュニケーション比率の大きさ,他の権力者との親密さといった過程的要因が,マネジャーの勢力感と関係していることが示唆されている。ただし,これまでに得られた結果の一部は必ずしも頑健なものではなく,また既存研究と整合的でないものも含まれているため,より確かな知見の確立に向けて今後も継続して調査を実施する予定である。
英文摘要
社会心理学および組織行動論の既存研究において,社会的勢力感の変動により人の認知・感情・行動に様々な変容が生じることが明らかにされている。とりわけ勢力感の上昇は,対人関係における自己本位性や,判断・意思決定における短絡性を促進し,組織のマネジャーにとって望ましくない影響を及ぼしうる。しかしながら,いかなる組織的要因がマネジャー個人の勢力感を左右するかについては未だ明らかになっていない。そこで本研究では,組織成員の勢力感を規定する要因を探索するための質問票調査などを実施する。2022年度は,まず,勢力感をめぐる理論的・経験的研究のレビューを行った。その作業を通じて明らかにされたのは大まかに以下の二点である。第一に,勢力感研究は全体として勢力感の結果や調整要因に関する実証研究に偏重しており,統合的な理論枠組みの構築は進んでいるとは言い難い。第二に,勢力感の先行要因についてはおよそ体系的な知見の蓄積が見られず,各々の研究者が素朴な印象論で言及するに留まっている。こうした研究動向を踏まえて,組織成員の勢力感を規定する要因を探索するための予備的な質問票調査を二度にわたり実施した。これらの調査では,回答者自身の個人的要因のほか,所属組織の構造的要因および過程的要因についてのデータを収集している。分析の結果からは,一部のパーソナリティ特性(自尊感情や権力欲求)のほか,上司や部下の人数,決裁可能額といった構造的要因,部下とのコミュニケーション比率の大きさ,他の権力者との親密さといった過程的要因が,マネジャーの勢力感と関係していることが示唆されている。ただし,これまでに得られた結果の一部は必ずしも頑健なものではなく,また既存研究と整合的でないものも含まれているため,より確かな知見の確立に向けて今後も継続して調査を実施する予定である。
期刊论文(1)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
組織成員の勢力感を規定する要因の探索:オンラインパネルを用いた予備的質問票調査
探索决定组织成员权力感的因素:使用在线小组进行的初步问卷调查
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[倉田かりん, 林永周, 児玉耕太, 赤石陸,原口春海, 佐々木秀綱]
通讯作者:
佐々木秀綱