沖縄県出土の貿易陶磁器「佐敷タイプ」の再検討
沖縄県出土の貿易陶磁器「佐敷タイプ」の再検討
批准号:
20904007
负责人:
城間 宣子
金额:
$0.2万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2008
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2008 至 --
中文摘要
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英文摘要
研究を遂行するにあたり、当委員会で保管する「佐敷タイプ」青磁碗資料の実測を行い、研究実施計画で述べた佐敷タイプと上田分類D類との検討の視点とした4項目について、下記のとおりの再確認を行った。(1) 「佐敷タイプ」の玉縁状口縁は、口縁が先細りするのではなく、体部からの器厚が口縁までのびる。(2) 「佐敷タイプ」の高台形状は竹節状とするが、実際はすべての資料に該当しない。(3) 「佐敷タイプ」の指標とされる、内面円形状釉はぎの施釉方法は、比較的多いと考えられた。(4) 大振りとする器形については、口径が17.0cm前後を測るものが比較的多い。そのほか、気づいた点は下記の3点である。A 器厚が腰部の立ち上がりから口縁にかけて比較的薄く、均一である。B 外面に削りの痕が観察できるものもある。C 胎土が雑なものが多く、黒色の混入物が比較的多い。このことを踏まえ、大宰府市、和歌山県、岩出市、みなべ町、喜界島町、那覇市教育委員会などの所蔵資料を実見した。資料実見により、「佐敷タイプ」の高台は大宰府IV類青磁椀の高台資料の雑な造りに近いことが理解され、器厚等は類似するものもあると捉えられた。また、上田分類DII類と比較すると、器厚が薄く、胎土が粗いことも理解された。一方、口径は上田DII類の中にも、17.0cm前後を測るものも少なからず見受けられる。この結果、「佐敷タイプ」は、上田DI類と上田DII類の中間的な製品とすることが可能と考えた。また、「佐敷タイプ」を上田D類の中間と位置づけると、修士論文「グスク出土の貿易陶磁器の検討」で行った14世紀から15世紀の貿易陶磁組成で、14世紀後半に出土が多い上田DII類は「佐敷タイプ」の可能性が高い。今後は「佐敷タイプ」と上田D類を区別した組成検討を行う必要がある。また、その組成検討により「佐敷タイプ」の指標となる佐敷上グスクのグスク変遷が明確になり、沖縄におけるグスク変遷を捉える上で、ひとつの研究事例として提示できると考える。ただし、「佐敷タイプ」青磁碗は他の遺跡からも出土しており、名称は別の標記を考えたい。
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