大分県宇佐市周辺における日本産ハマグリの漁撈習俗の研究
大分県宇佐市周辺における日本産ハマグリの漁撈習俗の研究
批准号:
22905006
负责人:
尾上 一明
金额:
$0.2万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 --
中文摘要
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英文摘要
本研究は、大分県宇佐市近辺の豊前海沿岸干潟で採取される日本産ハマグリの漁撈(生態・流通等も含める)に関する民俗学研究を行い、干潟・浅海域での「地域」文化の解明と記録化を行うために実施された。申請者は、東京湾と0九州豊前海沿岸の干潟・浅海域の比較データを収集するために、平成20年度「九州北部豊前海沿岸地域の漁撈習俗の研究」として科学研究費補助金を受け、5回ほど豊前海沿岸を歩き漁撈習俗の概要調査(基礎調査)を案施した。東京湾沿岸部では、実際の干潟漁撈を実地で見聞することは難しく、過去の事象の聞き取り調査が主となってしまい、実際に干潟で行われている漁撈を参与観察も含めて調査できる豊前海沿岸地域は非常に貴重なフィールドと考えた。平成20年度の調査では、大分県の国東半島から中津市にかけての各干潟を歩き、漁獲物や漁法、漁業権等の基礎調査を実施した。東京湾と同じ砂質の干潟であることから、漁獲物は東京湾に類似したものが多く、また東京湾では今日絶滅したとされるアオギスや日本産ハマグリなどの生息も確認できた。今年度の調査は、寄藻川河口に位置する宇佐市和間地区と、周辺の地物を扱う中津魚市株式会社での聞き取り調査及び参与観察調査を行った。宇佐市和間地区は寄藻川の河川水が流れ込む広大な河口干潟を有しており、ハマグリ・アサリの里として、二枚貝が自然発生する広大な海域を持った地域である。かつての東京湾奥を想像できうる河川・干潟が現存しており、またハマグリ漁に従事する漁業者も現存しているため、和間地区沿岸干潟と寄藻川下流域・河口域を中心として日本産ハマグリの生態・特徴・漁撈・民俗知識等に関しての現場での参与観察調査を行い、実際に行われているハマグリ漁撈の記録も行った。ハマグリに関しては経済的にも一番優位な種であることから、その漁撈方法と生態に関する民俗知識が数多く伝承されており、ゲジキと呼ばれるハマグリ漁撈に風する漁撈用具の確認を行うこともできた。また中津魚市株式会社(中津魚市場)では、周辺で漁獲されるハマグリの個体数と聞き取り調査を実施した。本年度の調査でわかったこととして、平成22年度の段階で、豊前海沿岸海域ではハマグリをはじめ、アサリ・キヌガイ(学名バカガイ)など二枚貝漁撈が壊滅的な状況であり、ハマグリ漁の記録をとりつつも、漁獲量はほとんどないといった現状でもあった。かろうじて現存するマテガイ漁の記録も行ったが、豊前海沿岸干潟が厳しい状況であることから、今後の追調査の重要性も確認できる貴重な機会ともなった。
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