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進化行動学からみたタウナギの性転換機構の解明

進化行動学からみたタウナギの性転換機構の解明
从进化行为角度阐明日本鳗鱼的性别变化机制
批准号:
22924008
负责人:
松本 清二
金额:
$0.36万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011

项目摘要

项目成果

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中文摘要
翻译
我々はこれまでのタウナギの繁殖性態の観察結果やタウナギの食性に着目し、次のような仮説をたてた。タウナギは魚類や水生動物をはじめ多種多様な動物を餌とする捕食者であり、共食いも頻繁に認められている。繁殖期雄は巣を構え訪問してくる雌には求愛するが、接近する雄には激しく噛み付き、それがもとで雄は死亡することもある。また、雄間での共食いも少なからず見られている。このような状況で、もし小型の雄の死亡率(雄間闘争や雄間での共食いによる)が高いなら、小型の時期は雄であることより雌でいることのほうが有利となるかも知れない。死亡率の性差による性転換を予測するモデルも出されている。この小型個体の雌雄での死亡率の差異が、本種の雌性先熟を引き起こす進化要因なのかも知れない。われわれは、タウナギの性転換を説明するために、「雌雄での死亡率の差異仮説」を考えた。本仮説のように小型魚の雄がいない場合,検証のための実験観察の実施は難しい。奈良県下で確認されているタウナギは、個体群毎で性転換サイズが大きく異なる。最小魚サイズの個体群では約30cmの小さな雄がいる一方、最大サイズの個体群では雄は60cmを超える。本実験ではこの特性を利用し、自然状態では共存していない大きさの異なる雄を用いることで実験を行った。水田を仕切った半自然状態の複数の実験池で、これらの大小の雄を入れ繁殖生態、なわばり行動、死亡率,共食いなどを観察した。仮説からの予想は(1)小型雄の高い死亡率と大型雄の低い死亡率、(2)雄間競争により小型雄が繁殖巣をもてないこと、(3)小型雄と同サイズの雌は産卵成功をあげること(4)小型雌の死亡率は高くはないこと、などであった。観察結果は、予想(1)大型の死亡率が10%であったのに対して小型のそれは10%と同様であった。予想(2)で小型雄が巣を持つことはなかった。予想(3)では、繁殖巣をつくった大型雄が2個体と少なく、しかも産卵できたのは1個体であり確認できなかった。予想(4)では、小型個体の性差が等しく著しい結果は得られなかった。この原因は、実験個体の雄が1m近い大型個体を使用した。そのため、広い縄張りが必要となり観察池が小さすぎた。そのため繁殖行動が大型雄2個体でしか観察できず、顕著な行動を観察できなかった。今後、観察池を改善し研究を進めたい。
英文摘要
我々はこれまでのタウナギの繁殖性態の観察結果やタウナギの食性に着目し、次のような仮説をたてた。タウナギは魚類や水生動物をはじめ多種多様な動物を餌とする捕食者であり、共食いも頻繁に認められている。繁殖期雄は巣を構え訪問してくる雌には求愛するが、接近する雄には激しく噛み付き、それがもとで雄は死亡することもある。また、雄間での共食いも少なからず見られている。このような状況で、もし小型の雄の死亡率(雄間闘争や雄間での共食いによる)が高いなら、小型の時期は雄であることより雌でいることのほうが有利となるかも知れない。死亡率の性差による性転換を予測するモデルも出されている。この小型個体の雌雄での死亡率の差異が、本種の雌性先熟を引き起こす進化要因なのかも知れない。われわれは、タウナギの性転換を説明するために、「雌雄での死亡率の差異仮説」を考えた。本仮説のように小型魚の雄がいない場合,検証のための実験観察の実施は難しい。奈良県下で確認されているタウナギは、個体群毎で性転換サイズが大きく異なる。最小魚サイズの個体群では約30cmの小さな雄がいる一方、最大サイズの個体群では雄は60cmを超える。本実験ではこの特性を利用し、自然状態では共存していない大きさの異なる雄を用いることで実験を行った。水田を仕切った半自然状態の複数の実験池で、これらの大小の雄を入れ繁殖生態、なわばり行動、死亡率,共食いなどを観察した。仮説からの予想は(1)小型雄の高い死亡率と大型雄の低い死亡率、(2)雄間競争により小型雄が繁殖巣をもてないこと、(3)小型雄と同サイズの雌は産卵成功をあげること(4)小型雌の死亡率は高くはないこと、などであった。観察結果は、予想(1)大型の死亡率が10%であったのに対して小型のそれは10%と同様であった。予想(2)で小型雄が巣を持つことはなかった。予想(3)では、繁殖巣をつくった大型雄が2個体と少なく、しかも産卵できたのは1個体であり確認できなかった。予想(4)では、小型個体の性差が等しく著しい結果は得られなかった。この原因は、実験個体の雄が1m近い大型個体を使用した。そのため、広い縄張りが必要となり観察池が小さすぎた。そのため繁殖行動が大型雄2個体でしか観察できず、顕著な行動を観察できなかった。今後、観察池を改善し研究を進めたい。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
琉球列島産タウナギの繁殖行動と系統分類についての研究
  • 批准号:
    17916021
  • 项目类别:
    Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
  • 资助金额:
    $0.49万
  • 财政年份:
    2005
  • 负责人:
    松本 清二
  • 依托单位:
琉球諸島におけるタウナギの生息調査
  • 批准号:
    13918024
  • 项目类别:
    Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (B)
  • 资助金额:
    $0.15万
  • 财政年份:
    2001
  • 负责人:
    松本 清二
  • 依托单位:
タウナギの繁殖生態についての研究
  • 批准号:
    10918024
  • 项目类别:
    Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (B)
  • 资助金额:
    $0.15万
  • 财政年份:
    1998
  • 负责人:
    松本 清二
  • 依托单位:
タウナギ(Monopterus albus)における発生と性分化に関する研究
  • 批准号:
    05918007
  • 项目类别:
    Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (B)
  • 资助金额:
    $0.13万
  • 财政年份:
    1993
  • 负责人:
    松本 清二
  • 依托单位:
海外基金