経腸栄養剤の微生物汚染に対する乳酸発酵食品の効果の検討
経腸栄養剤の微生物汚染に対する乳酸発酵食品の効果の検討
批准号:
22928015
负责人:
深水 知英
金额:
$0.33万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 --
中文摘要
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英文摘要
【研究目的】経腸栄養剤は組成の特性上、それ自体が微生物の培地となり得るため非常に微生物汚染を受けやすく、高濃度の微生物汚染は下痢や敗血症の原因になる。一方、発酵乳濃縮物を配合した経腸栄養剤は微生物汚染を受けにくいという報告がされている。これは、発酵時に産生される乳酸等の有機酸に抗菌作用があることと、有機酸によって経腸栄養剤のpHが下がることによって、微生物の繁殖を抑制できることが原因であると考えられている。本研究では、この乳酸発酵物による微生物の繁殖抑制に着目した。しかしながら、市販されているヨーグルト等の乳酸発酵食品を直接経腸栄養剤に加えることは、無菌的に処理がされていないため、乳酸菌以外での菌による腐敗が起こる可能性が考えられるため、本研究では有機酸によるpH低下にまず着目し、経腸栄養剤のpHを変化させることで細菌汚染がどれだけ抑制されるかを検討した。【方法】まず、鹿児島大学医学部・歯学部附属病院にて採用されている半消化態の経腸栄養剤、サンエットSA(pH6.7}、メディエフ(pH6.5)、Cz-Hi(pH6.9)、F2α(pH7)について、それぞれpHが異なる。そこで、滅菌済ビーカーに移して、室内に上部を開放したまま放置し、それぞれの細菌汚染の度合いについて、検討を行った。また、pHを下げる酸として酢酸を用いて、経腸栄養剤のpHを低下させることを試みた。ここでは、半消化態では酸によりタンパクの凝固が起こってしまうため、アミノ酸が成分の成分栄養剤であるエレンタール(pH6.0)を用いて検討を行った。【結果】当院採用の4種の経腸栄養剤について汚染の度合いを検討したところ、pHがより低いサンエットSA、メディエフに関しては明らかに他2つに比べて細菌汚染の度合いが低かった。このわずかのpHの違いが影響しているのかについて、現在、他の経腸栄養剤についても検討を行っている。一方、エレンタールに酢酸を添加した場合、エレンタール100mLにつき、酢酸0.5mLを添加することでpH5.0にまで低下させることができ、外観にも変化はみられなかった。pH4.0、pH5.0に低下させたエレンタールで細菌の汚染度合いを検討したところ、コントロールに比べて、細菌汚染の度合いはそれぞれ低くなり、48時間放置後も細菌の汚染はみられなかった。成分栄養剤に関しては、pHを低下させることは、細菌汚染防止に非常に有用である。
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