ヌマチチブの繁殖成功と代替戦略の解明
ヌマチチブの繁殖成功と代替戦略の解明
批准号:
24924003
负责人:
増子 勝男
金额:
$0.32万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2012
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2012-04-01 至 2013-03-31
中文摘要
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英文摘要
ヌマチチブはハゼ科の淡水魚で, 雄が石の下(産卵基質)などに巣を構えて卵塊を保護する習性をもつ。本研究は, 産卵基質の質(サイズ)と雄の繁殖成功度の関係, 「スニーカー」と呼ばれる代替戦略をとる小型雄の存在, 卵塊を保護する雄(繁殖雄)と卵塊の血縁関係という視点より, 雄の繁殖成功に影響を与える要因の解明ならびに代替戦略の砲認を試みた。調査では, 7~9月にヌマチチブが産卵基質として利用する素焼き深鉢を霞ケ浦湖岸帯の繁殖地に設置した。その後, 7~10日ごとにコドラートネット(1辺の長さ50cm)を用いて産卵床(素焼き深鉢)内およびその周辺に生息するヌマチチブを採集した。採集したヌマチチブは, 全長および体重, 生殖巣重量を計測した。産卵床内に卵塊が存在した場合, 卵塊の大きさを計測し, 一部の卵を採取した。雄の一部は精巣の組織切片を作成し, 精子形成の組織学的な分析を行った。43個の産卵床のうち10個で産卵が確認された。産卵床が荒波で横転した2個と親魚の採集に失敗した2個を除く6個について分析を行った。1産卵床周辺に生息したヌマチチブは平均7.0個体(最大16個体, 最小4個体), 全体の性比は1.88(雄32個体, 雌17個体)となった。体サイズ構成は卵塊を保護する繁殖雄(平均体長68.8mm, n=6)と非繁殖雄(平均体長35.7mm, n=26), 雌(平均体長32.7mm, n=17)となった。卵塊は産卵床内に平均121mm×106mmの範囲で産み付けられていた。生殖腺重量指数(GSI)は繁殖雄0.98, 非繁殖雄0.33, 雌4.02となったが, 雄2個体は小型でありながら精巣が非常に発達する現象が確認された(体長 : 34.3cm/GSI : 3.33,30.3cm/4.75)。産卵基質をめぐる競争により, 体の大きな雄が多くの卵を産み付けられる大きな産卵床を獲得し, 高い繁殖成功を得ていた。また, 小型雄の中に精巣の非常に発達した個体がみられ, サケ科やサンフィッシュ科でみられる雄の代替戦略がヌマチチブでも存在する可能性が強く裏付けられた。
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