公法的規制の私法上の効力に関する総合的研究

公法规制的私法效力综合研究

• 批准号: 09720029
• 负责人: 山本 敬三
• 金额: $ 1.02万
• 依托单位: Kyoto University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• 财政年份: 1997
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 1997 至 1998
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-09720029/
• 关键词: 公法; 私法; 憲法の私人間効力; 取締法規; 公序良俗; 不法行為

本研究は、現在質量ともに重要性を増している公法的規制が、私法に対してどのような影響をもたらすかという点について総合的な検討をおこなうことを目的とする。このような観点からおこなった作業とその成果は、次のとおりである。第1に、公法的規制と私法を媒介する基礎として憲法に着目し、そこから公法と私法の関係を整序するための理論枠組みを構築する前提として、基礎的な作業をおこなった。具体的には、この問題に関して議論が進んでいるドイツ法を調査・分析し、それを参考にしながら理論研究をおこなった。その結果、憲法と公法ならびに私法の関係に関する最近の議論をフォローすることにより (その成果の一端は、「基本権の保護と公序良俗」という論稿にまとめ、公表した)、国家の基本権保護義務ならびに基本権支援義務という視点から、公法と私法を統一的に理解する視座を得ることができた。第2に、公法的規制の私法上の効力に関するわが国の法状況を調査検討した。具体的には、その前提として公法的規制の全体像を構造化する必要があると考え、できるかぎり広い範囲にわたって公法的規制に関する文献を収集し、そのフォローにつとめた。それと同時に、「取締法規違反の行為の私法上の効力」に焦点をあて、それに関する戦前・戦後の裁判例を網羅的に収集し(約250件)、その分析をおこなった。そのうえで、これを第1の理論枠組みに即して整理し、公序良俗に関するその他の類型の分析とともに、「民法90条(公序良俗違反の法律行為)」という論稿にまとめ、公表した。

This study focuses on the increasing importance of quality and efficiency in public and private law regulation.このような観点からおこなった作业とその成果は、次のとおりである。1. Public Law and Private Law The concrete problems are related to the discussion, investigation, analysis and reference. The results of the Constitution, the relationship between public law and private law, the most recent discussions, the basic protection of public order and good customs, the basic protection obligations of the state, the basic support obligations, and the unified understanding of public law. Second, the regulation of public law and the effectiveness of private law related to the investigation of the state of the law. The concrete premise and the whole image of the regulation of public law are necessary to collect and analyze the documents related to the regulation of public law. At the same time, the focus of "The Effect of Violations of Party Prohibitions and Regulations on Private Law" is on the collection of relevant cases (about 250 pieces) and analysis. The first theoretical group is composed of two parts, namely, the analysis of the types of public order and good customs, and the discussion of Article 90 of the Civil Law (Legal Acts Violating Public Order and Good Customs).

项目成果

山本敬三: "クラウス-ヴィルヘルム・カナ-リス「ドイツ私法に対する基本権の影響」(翻訳)" 法学論叢. 142巻4号. 1-33 (1998)

山本圭三：《Klaus-Wilhelm Canalis Influence of Fundamental Rights on German Private Law》（译）》法理学丛书。第142卷，第4期。1-33（1998）

山本敬三: "民法90条(公序良俗違反の法律行為)" 広中俊雄・星野英一編『民法典の百年II』. 53-140 (1998)

Keizo Yamamoto：“民法典第 90 条（违反公共秩序和道德的法律行为）” Toshio Hironaka 和 Eiichi Hoshino（编），《民法典 100 年 II》53-140（1998 年）。

山本敬三: "基本権の保護と公序良俗" 『京都大学法学部創立百周念記念論文集』第3巻. 167-216 (1999)

山本圭三：《基本权利和公共秩序与道德的保护》京都大学法学部成立100周年纪念论文集，第3卷167-216（1999年）