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中耳炎症性物質による感音性難聴の病態および予後に関する実験的研究

中耳炎性物质所致感音神经性耳聋病理及预后的实验研究

基本信息

批准号：
10770901
负责人：
井口広義
金额：
$ 1.22万
依托单位：
Osaka City University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份：
1998
资助国家：
日本
起止时间：
1998 至 1999
项目状态：
已结题

项目摘要

ケモカインであるインターロイキン8(IL-8)は、特に呼吸器において病態悪化因子として研究が進んでいるが、耳鼻咽喉科領域で特に小児において問題となる滲出性中耳炎の滲出液中にその存在が指摘されている。本研究により、IL-8はその好中球に対する強力な作用により、たとえ中耳腔に存在した場合でも内耳に対しても可逆性の聴覚障害を惹起することが示された。このことは、滲出性中耳炎においては、単に滲出液が貯留していることによって起こる伝音難聴にとどまらず、感音難聴をも惹起しうることを示し、貯留液の排除が必要であることを意味するものと考えられた。またその障害にはフリーラジカルが関与していることが疑われた。また、臨床的に慢性中耳炎耳から緑膿菌が検出され、感音難聴の惹起もしばしば経験するが、中耳腔に存在する緑膿菌外毒素であるPseudomonas aeruginosa exotoxin A(PaExoA)は、その毒性により主として可逆性の聴覚障害を惹起する可能性が示された。本研究は急性実験であるが、慢性的な毒素の暴露により、非可逆的な聴覚障害も起こりうることが推測される。さらに臨床的に慢性中耳炎に対して手術療法がしばしば行われるが、一般的には手術中に半規管損傷を起こしても聴覚障害は起こりにくいとされている。しかしながら本研究の結果では、PaExoAによる急性暴露実験で聴力が回復した個体に手術的に半規管損傷を作製すると、非可逆的な聴覚障害が生じることが判明し、「半規管損傷を起こしても聴覚障害は起こりにくい」との安易な考えに対して警鐘となった。これは今まであまり着目されていなかった事項である。本研究により、以上述べたような臨床に還元できる結果が得られた。本研究の一部は、第99回日本耳鼻咽喉科学会総会、第8回日本耳科学会において口演した。

IL-8(IL-8) is a special respiratory pathological factor that has been studied for some time. It is a special small child problem in the field of otolaryngology. It has been found that there is a problem in exudate of otitis media exudative. In this study, IL-8 was shown to cause reversible damage to the inner ear in the presence of a strong central spherical response. Exudative otitis media, exudate, retention, retention The problem is that there is no way to solve it. In clinical chronic otitis media, Pseudomonas aeruginosa exotoxin A(PaExoA) is present in the middle ear cavity, and the possibility of causing reversible damage due to its toxicity is indicated. This study is based on the hypothesis that acute, chronic, and irreversible toxin exposures occur. The clinical symptoms of chronic otitis media are usually caused by semicircular canal injury during surgery. The results of this study indicate that acute exposure to PaExoA causes irreversible damage to the semicircular canal in individuals undergoing surgery. This is the first time I've ever seen you. The results of this study are summarized as follows: The first part of this study is the 99th meeting of the Japanese Society of Otolaryngology, and the 8th meeting of the Japanese Society of Otolaryngology.