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多次元輻射輸送計算による原始星系の現象論的解明

使用多维辐射传输计算对原恒星系统进行现象学阐明

基本信息

批准号：
12740118
负责人：
中本泰史
金额：
$ 1.34万
依托单位：
University of Tsukuba
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份：
2000
资助国家：
日本
起止时间：
2000 至 2001
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究の目的は,2次元および3次元の輻射輸送計算を行って複雑な密度分布を持つ系からの輻射輸送を正確に求め,それを利用して観測される原始星の性質を明らかにすることであった.この目的のためには,まず,計算手法を確立させる必要があった.本研究において,2次元の輻射平衡計算コードが完成し,実用に供されるようになった.このコードを用いてシミュレーションを行った結果,次のような新たな知見が得られた.1.原始星の真の光度と観測される光度とは異なるものであること.そしてそれは,天体の観測角度に依存していること.またさらに,それらの依存性も定量的に明らかにした.2.観測されている天体のスペクトルを用いて,天体の観測角度を推定する手法を考案した.3.従来知られていた原始星の現象論的な分類と,天体の実際の物理的状態との間の関係が,単純ではないことを見出した.これは,物理的には異なる天体が,観測的には同じカテゴリの天体として現象論的に分類されている可能性があることを示唆している.以上の成果をふまえ,今後はさらに定量的に,観測される情報から各天体の真の物理的な姿を明らかにする手法を開発することを試みたい.また,その手法を多数の原始星候補天体に適用し,原始星の真の姿を解明すること,およびそれらの統計的な性質を明らかにすることが必要であると思われる.なお,本研究の副産物として,多次元輻射輸送計算の手法を3次元非一様密度分布初期宇宙における光再電離過程に応用した研究においても成果が得られたことを特に付記しておきたい.またさらに,原始星において形成されると予想されている原始惑星系円盤内の現象により,現在隕石に見られる特徴的な構造(コンドリュール)が形成される可能性があることも明らかになった.

The purpose of this study is to calculate the radiative transport in 2-D and 3-D space, and to determine the radiative transport in the space system by complex density distribution. The purpose of this is to establish the necessary calculation method. In this study, the calculation of 2-D radiation equilibrium has been completed. 1. The original star's true luminosity and luminosity are different from each other. The celestial body's angle depends on it. 2. The method of estimating the angle of celestial body measurement is examined. 3. The phenomenological classification of primitive stars is known. The relationship between the physical state of celestial bodies is pure. This is the first time that we've seen a phenomenon. The above results are expected to be published in the future. The method is applicable to most of the candidate objects of the original star, and the true attitude of the original star is explained. A by-product of this study is the calculation of multi-dimensional radiation transport. The method of calculating the initial universe with three-dimensional non-uniform density distribution is used to study the process of light reionization. The formation of primitive stars is expected to occur in the disk of primitive stars, but the formation of structures characteristic of meteorites is possible.