ヘリウム3偏極装置の高性能化をめざした低温領域における偏極緩和時間の研究
ヘリウム3偏極装置の高性能化をめざした低温領域における偏極緩和時間の研究
批准号:
17654061
负责人:
猪野 隆
金额:
$1.79万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Exploratory Research
财政年份:
2005
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2005 至 2006
中文摘要
ヘリウム3の原子核はスピンに依存した大きな中性子吸収断面積を持つ。これを利用した中性子スピン・フィルターが各国で研究されているが、十分高い偏極率や長い緩和時間を得ることが非常に難しく、中性子散乱実験での実用例は多くない。本研究は中性子散乱実験での実用化を目指したヘリウム3偏極装置の高性能化、特に偏極緩和時間の延長化について研究を行うべく、ヘリウム3スピンの緩和時間を低温領域で測定し、その温度依存性を研究する。偏極ヘリウム3核は、主としてセル壁面での壁緩和とヘリウム3核同士のスピン相互作用により緩和が進むので、低温にすれば両散乱頻度が減少し、緩和時間の延長が期待できる。しかし、ガラス壁面ではヘリウムが透過・拡散するため、必ずしもこのように単純な現象のみではなく、低温での偏極緩和現象を調べることは偏極装置高性能化へ向けた重要な基礎研究となる。本研究では、室温以下・150℃までの領域でヘスピン緩和時間を測定した。様々なセルについて緩和時間を測定したところ、全体的な傾向として、温度の上昇とともに緩和時間が長くなり、室温近傍(-50℃から30℃)で最長になることが見出された。緩和時間の温度依存性は、低温領域ではヘリウム原子のガラス表面への吸収(absorption)、そして高温領域では吸着(adsorption)として、本研究の結果を定性的に説明できうるが、緩和時間の変化は、ガラスの吸着エネルギー(activation energy)からの予想に比べ大きく異なっている点は理解できていない。本研究では緩和時間が最長になる温度が、セルごとに多少異なることを見出した。緩和時間の比較的長いセルは低温側で、また緩和時間の短いセルは高温側で緩和時間が最長になる。これを利用して、緩和時間が最長になる温度にセルを保てば、偏極ヘリウム3をより有効に活用することが可能となる。
英文摘要
ヘリウム3の原子核はスピンに依存した大きな中性子吸収断面積を持つ。これを利用した中性子スピン・フィルターが各国で研究されているが、十分高い偏極率や長い緩和時間を得ることが非常に難しく、中性子散乱実験での実用例は多くない。本研究は中性子散乱実験での実用化を目指したヘリウム3偏極装置の高性能化、特に偏極緩和時間の延長化について研究を行うべく、ヘリウム3スピンの緩和時間を低温領域で測定し、その温度依存性を研究する。偏極ヘリウム3核は、主としてセル壁面での壁緩和とヘリウム3核同士のスピン相互作用により緩和が進むので、低温にすれば両散乱頻度が減少し、緩和時間の延長が期待できる。しかし、ガラス壁面ではヘリウムが透過・拡散するため、必ずしもこのように単純な現象のみではなく、低温での偏極緩和現象を調べることは偏極装置高性能化へ向けた重要な基礎研究となる。本研究では、室温以下・150℃までの領域でヘスピン緩和時間を測定した。様々なセルについて緩和時間を測定したところ、全体的な傾向として、温度の上昇とともに緩和時間が長くなり、室温近傍(-50℃から30℃)で最長になることが見出された。緩和時間の温度依存性は、低温領域ではヘリウム原子のガラス表面への吸収(absorption)、そして高温領域では吸着(adsorption)として、本研究の結果を定性的に説明できうるが、緩和時間の変化は、ガラスの吸着エネルギー(activation energy)からの予想に比べ大きく異なっている点は理解できていない。本研究では緩和時間が最長になる温度が、セルごとに多少異なることを見出した。緩和時間の比較的長いセルは低温側で、また緩和時間の短いセルは高温側で緩和時間が最長になる。これを利用して、緩和時間が最長になる温度にセルを保てば、偏極ヘリウム3をより有効に活用することが可能となる。
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Ramsey resonance for a pulsed beam
脉冲束的拉姆齐共振
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
Physics Letters A 364
影响因子:
--
作者:
[Yasuhiro Masuda, Vadim Skoy, Takashi Ino, Sun-Chang Jeong, Yutaka Watanabe]
通讯作者:
Yutaka Watanabe
On the Way to Experimental Test of the Time Reversal Invariance in the Nuclear Reactions
核反应时间反演不变性的实验检验之路
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
J.Neutron Research 13
影响因子:
--
作者:
[V.R.Skoy, Y.Masuda, S.Muto, T.Ino G.N.Kim]
通讯作者:
T.Ino G.N.Kim
A Ramsey's Method With Pulsed Neutrons for a T-Violation Experiment
用于 T 破坏实验的脉冲中子拉姆齐方法
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
J.Res.Natl.Inst.Stand.Technol. 110
影响因子:
--
作者:
[Y.Masuda, T.Ino, S.Muto, V.Skoy]
通讯作者:
V.Skoy
A tiny neutron spin filter
微型中子自旋过滤器
DOI:
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发表时间:
2006
期刊:
Phyisica B 385-386
影响因子:
--
作者:
[Takashi Ino, Suguru Muto]
通讯作者:
Suguru Muto
Measurements of the 3He spin relaxation below room temperature
室温以下 3He 自旋弛豫的测量
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
Physica B (印刷中)
影响因子:
--
作者:
[Takashi Ino, Suguru Muto]
通讯作者:
Suguru Muto
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