TNF-SAM2を用いた肝腫瘍に対する新規抗腫瘍療法(低酸素肝局所潅流法)の確立
TNF-SAM2を用いた肝腫瘍に対する新規抗腫瘍療法(低酸素肝局所潅流法)の確立
批准号:
14770642
负责人:
中本 尊
金额:
$2.11万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2002
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2002 至 2003
中文摘要
【序】欧米において、四肢の悪性腫瘍に対するTNFとメルファランを用いた四肢局所灌流法は、完治率が約75%と報告され、TNFの局所療法の優れた抗腫瘍効果が明らかにされている。さらに、切除不能転移性肝腫瘍に対する肝局所灌流法(IHP)の臨床検討が施行され奏功率75%と報告されている。しかしIHPは、開腹し体外循環装置を使用するため患者の負担が大きい。そこで、低侵襲性の低酸素肝局所灌流法(IHHP)が考案された。本研究において、ラットIHHPモデルを確立し、ラットの大腸癌肝転移に対するIHHP療法の抗腫瘍効果の検討を行った。【方法】12〜15週齢、雄のF344ラットに同系大腸癌細胞(RCN-9)を経腸間膜静脈投与し、4〜6週後に開腹し肝転移巣を計測した。IHHPは胃十二指腸動脈末梢及び左大腿静脈よりカテーテルを挿入し、肝閉鎖回路を作製し、一時的に下大動脈を結紮し、その間MelphalanあるいはTNF-SAM2との併用を行い、その後、灌流液で洗浄し、回路を戻し、閉腹した。10日後に開腹し、腫瘍径を測定した。【結果】Melphalan単独例では、11個の転移巣のうち7個で縮小を認め、TNF-SAM2及びMelphalan併用例では、4個の転移巣のうち1個は消失し残りの3個はいずれも著明に縮小した。また、組織化学的にはいずれも腫瘍壊死像が観察された。以上より、単独例と併用例はいずれも抗腫瘍効果を誘導すること、特に併用例で抗腫瘍効果が強く誘導されることが示された。【今後の課題】今後は例数を増やして抗腫瘍効果を評価し、至適TNF投与量と化学療法剤量を明らかにする必要がある。また、免疫染色やPCR等を用いてサイトカイン相互作用の面から抗腫瘍局所における治療効果のメカニズム解析を行う予定である。
英文摘要
【序】欧米において、四肢の悪性腫瘍に対するTNFとメルファランを用いた四肢局所灌流法は、完治率が約75%と報告され、TNFの局所療法の優れた抗腫瘍効果が明らかにされている。さらに、切除不能転移性肝腫瘍に対する肝局所灌流法(IHP)の臨床検討が施行され奏功率75%と報告されている。しかしIHPは、開腹し体外循環装置を使用するため患者の負担が大きい。そこで、低侵襲性の低酸素肝局所灌流法(IHHP)が考案された。本研究において、ラットIHHPモデルを確立し、ラットの大腸癌肝転移に対するIHHP療法の抗腫瘍効果の検討を行った。【方法】12〜15週齢、雄のF344ラットに同系大腸癌細胞(RCN-9)を経腸間膜静脈投与し、4〜6週後に開腹し肝転移巣を計測した。IHHPは胃十二指腸動脈末梢及び左大腿静脈よりカテーテルを挿入し、肝閉鎖回路を作製し、一時的に下大動脈を結紮し、その間MelphalanあるいはTNF-SAM2との併用を行い、その後、灌流液で洗浄し、回路を戻し、閉腹した。10日後に開腹し、腫瘍径を測定した。【結果】Melphalan単独例では、11個の転移巣のうち7個で縮小を認め、TNF-SAM2及びMelphalan併用例では、4個の転移巣のうち1個は消失し残りの3個はいずれも著明に縮小した。また、組織化学的にはいずれも腫瘍壊死像が観察された。以上より、単独例と併用例はいずれも抗腫瘍効果を誘導すること、特に併用例で抗腫瘍効果が強く誘導されることが示された。【今後の課題】今後は例数を増やして抗腫瘍効果を評価し、至適TNF投与量と化学療法剤量を明らかにする必要がある。また、免疫染色やPCR等を用いてサイトカイン相互作用の面から抗腫瘍局所における治療効果のメカニズム解析を行う予定である。
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