植民地統治下の南アジアにおける公教育の形成と在地語媒体
植民地統治下の南アジアにおける公教育の形成と在地語媒体
批准号:
03J50281
负责人:
足立 享祐
金额:
$0.58万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2003
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2003 至 2004
中文摘要
本研究課題では植民地期における南アジア在地諸語媒体の配置の歴史学的分析を通じて、植民地的言説空間における西洋近代的な認識の受容/解釈/伝達の重層性の実証するものである。調査対象は19世紀イギリス領ボンベイ管区・マラーティー語圏とする。平成16年度の研究実績としては特に下記の三点を指摘したい。(1)ボンベイ管区における言論活動の枠組-1820〜30年代のボンベイ管区行政議事録を網羅的に調査(8月実施)した結果、東インド会社の機能が経済活動から政治活動へと移行する中、言論を巡る官民の軋轢が民間印刷規制の制定、政府中央印刷所による官報・教科書を通じた広報・啓蒙活動へと展開し、同時にその対立構造が当時生じつつあった在地語諸媒体をも規定してゆく過程が詳らかとなった。(2)東インド会社職員による在地語認識と東洋語学習制度-1830〜50年代のボンベイ管区行政議事録の調査(12月実施)により、東洋語についての議論が語学書・辞書の作成による近代諸語の公式化と共に東インド会社下級文官による地域言語学習およびに充てられていることが明らかとなった。本資料は、地域概念との結びつきを軸として植民地行政官の言語認識と言語編成の連関により形成されたマラーティー語観が、植民地的在地語として当該地域の共同体意識の形成へ影響を与えたことを示唆するものである。(3)植民地初期の在地語揺籃本の調査および保存-ムンバイー大学所蔵の揺籃本コレクションであるプリヨルカルコレクションについて、蔵書調査を実施し、19世紀ボンベイ管区内で刊行された679冊についての目録化を終了した。上記目録は現地図書館に提供するとともに、東京外国語大学「史資料ハブ地域文化研究拠点」との同コレクションの共同保存事業の可能性について企画提示し、協議を開始した。尚これらの成果は平成17年度以降、順次論文として報告する予定である。
英文摘要
本研究課題では植民地期における南アジア在地諸語媒体の配置の歴史学的分析を通じて、植民地的言説空間における西洋近代的な認識の受容/解釈/伝達の重層性の実証するものである。調査対象は19世紀イギリス領ボンベイ管区・マラーティー語圏とする。平成16年度の研究実績としては特に下記の三点を指摘したい。(1)ボンベイ管区における言論活動の枠組-1820〜30年代のボンベイ管区行政議事録を網羅的に調査(8月実施)した結果、東インド会社の機能が経済活動から政治活動へと移行する中、言論を巡る官民の軋轢が民間印刷規制の制定、政府中央印刷所による官報・教科書を通じた広報・啓蒙活動へと展開し、同時にその対立構造が当時生じつつあった在地語諸媒体をも規定してゆく過程が詳らかとなった。(2)東インド会社職員による在地語認識と東洋語学習制度-1830〜50年代のボンベイ管区行政議事録の調査(12月実施)により、東洋語についての議論が語学書・辞書の作成による近代諸語の公式化と共に東インド会社下級文官による地域言語学習およびに充てられていることが明らかとなった。本資料は、地域概念との結びつきを軸として植民地行政官の言語認識と言語編成の連関により形成されたマラーティー語観が、植民地的在地語として当該地域の共同体意識の形成へ影響を与えたことを示唆するものである。(3)植民地初期の在地語揺籃本の調査および保存-ムンバイー大学所蔵の揺籃本コレクションであるプリヨルカルコレクションについて、蔵書調査を実施し、19世紀ボンベイ管区内で刊行された679冊についての目録化を終了した。上記目録は現地図書館に提供するとともに、東京外国語大学「史資料ハブ地域文化研究拠点」との同コレクションの共同保存事業の可能性について企画提示し、協議を開始した。尚これらの成果は平成17年度以降、順次論文として報告する予定である。
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