細菌DNAによるMDR1発現調節機構の解明
細菌DNAによるMDR1発現調節機構の解明
批准号:
16790109
负责人:
高野 修平
金额:
$1.6万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2004
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2004 至 2006
关键词:
中文摘要
細菌DNAによるMDR1発現変化について,ヒト結腸がん由来の株化細胞であるHT-29細胞およびCaco-2細胞を用いてin vitroで検討した.細菌DNAとしては大腸菌由来のDNA(Escherichia coli DNA:EC DNA)を用い,牛胸腺由来のDNA(calf thymus DNA:CT DNA)を対照として用いて検討した.MDR1の発現について,mRNAレベルをReal-time RT-PCR法により検討した.また,MDR1の輸送活性を蛍光基質であるRhodamine123を用いて検討した.1,10,25μg/mLのEC DNAまたはCT DNAで12,24,48時間インキュベーション後のMDR1 mRNAは,EC DNAでは処理時間および濃度依存的依存的に未処理のコントロールに比べ増加し,最大で2〜3倍となった.一方,CT DNA処理ではコントロールと同程度であった.EC DNAによるMDR1 mRNAの増加は,エンドソームの酸性化を阻害するクロロキンの前処理によりコントロールレベルにまで抑制されたことより,エンドソームの酸性化を介してMDR1 mRNAの増加が誘導されていることが示唆された.また,細菌DNAの免疫賦活化作用はCpGモチーフを含む合成オリゴDNA(CpG-ODN)を用いた実験でよく再現されるため,CpG-ODNを用いて同様に検討したところ,EC DNAと同程度MDR1 mRNAの発現を誘導した.しかしながら,MDR1の輸送活性は,EC DNAおよびCpG-ODNの処理により増加しなかった.CpG-ODNは,腸管においても有用な免疫アジュバントとしても注目されているため,経口アジュバントとして用いる際の小腸におけるmdr1の機能変化について現在,in vivoで検討中である.
英文摘要
細菌DNAによるMDR1発現変化について,ヒト結腸がん由来の株化細胞であるHT-29細胞およびCaco-2細胞を用いてin vitroで検討した.細菌DNAとしては大腸菌由来のDNA(Escherichia coli DNA:EC DNA)を用い,牛胸腺由来のDNA(calf thymus DNA:CT DNA)を対照として用いて検討した.MDR1の発現について,mRNAレベルをReal-time RT-PCR法により検討した.また,MDR1の輸送活性を蛍光基質であるRhodamine123を用いて検討した.1,10,25μg/mLのEC DNAまたはCT DNAで12,24,48時間インキュベーション後のMDR1 mRNAは,EC DNAでは処理時間および濃度依存的依存的に未処理のコントロールに比べ増加し,最大で2〜3倍となった.一方,CT DNA処理ではコントロールと同程度であった.EC DNAによるMDR1 mRNAの増加は,エンドソームの酸性化を阻害するクロロキンの前処理によりコントロールレベルにまで抑制されたことより,エンドソームの酸性化を介してMDR1 mRNAの増加が誘導されていることが示唆された.また,細菌DNAの免疫賦活化作用はCpGモチーフを含む合成オリゴDNA(CpG-ODN)を用いた実験でよく再現されるため,CpG-ODNを用いて同様に検討したところ,EC DNAと同程度MDR1 mRNAの発現を誘導した.しかしながら,MDR1の輸送活性は,EC DNAおよびCpG-ODNの処理により増加しなかった.CpG-ODNは,腸管においても有用な免疫アジュバントとしても注目されているため,経口アジュバントとして用いる際の小腸におけるmdr1の機能変化について現在,in vivoで検討中である.
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