国境と地域に見るヨーロッパ統合

欧洲边界和地区一体化

基本信息

批准号：
15730239
负责人：
鶴巻泉子
金额：
$ 2.11万
依托单位：
Nagoya University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份：
2005
资助国家：
日本
起止时间：
2005 至 2006
项目状态：
已结题

项目摘要

1 本年度研究の主眼点:国境地域一般とアルザス地域特有の問題を理論的に総括することが本年度の目的であった。今回の現地調査は予定を少々変更し「フロンタリエ(越境通勤者)」に関わる諸組織に重点的に調査を行ったため、国境に関する意識・行為の変容をフロンタリエの問題にもう一度とらえ直して分析することとなった。つまりなぜ越境するのか、越境就業は国境や就業国に関する意識変容やトランスナショナルな空間創出と結びついているといえるかという問題である。2 理論研究のレビュー:特に「移動」をキーワードに、西側EUで人の移動が進展しないのはなぜかという問題を重視した。プッシュ・プル要因、地域特有の要因と西側EUに特有の要因を個別に理論整理した。3 現地調査:フロンタリエ互助団体、EU越境雇用網、EU窓口のINFOBEST、フロンタリエ数名(化学・自動車・サービス業)に聞き取り調査を行った。4 研究成果:移動統計、EU越境地域制度の変容、そして「下から見た」国境・越境通勤の問題を総括した結果、まずEU・国家間・越境地域間の調整の不十分さと真の意味でのトランスナショナルな空間の不在が指摘できる。アルザス側からは越境通勤が日常化し、ドイツやスイス側からは住宅地の購入が進展するのに対し、越境形態の非対称性が固定化するのは、人々の移動目的がまず経済的合理性追求に基づいているためである。他方、移動就業するのはアルザスの非熟練労働者が圧倒的に多く、越境地域に共通の文化資源(「アルザス語」)を利用する一方、就業国への統合意志は低い。人々はナショナルな文化と行動様式を引きずったまま越境するのであって、地域特有の文化・歴史背景が加わることによって、移動を抑制、あるいは越境地域空間の共有を抑制していると考えられる。

1。今年研究的主要重点：今年的目的是从理论上总结了一般边境地区和阿尔萨斯地区的特定问题。当前的现场调查略有变化，并集中在涉及“ Frantarye（跨境通勤者）”的各种组织上，边境意识和行动的变化再次在Frontalie的问题中反映并进行了分析。换句话说，问题是为什么跨境就业与改变边界和就业国家的认识以及跨国空间的创造有关。 2对理论研究的回顾：关键词“流动性”特别强调了为什么人们在欧盟西部没有进步的问题。分别组织了推拉因子，区域特异性因素和西部欧盟因素。 3现场调查：我们采访了Frontalier Mutual Aid Group，欧盟跨境就业网络，欧盟柜台Infobest和几个Frontaliers（化学，汽车和服务行业）。 4研究结果：迁移统计数据的摘要，欧盟跨境地区系统的转换以及“基础”边界和跨境通勤的问题，可以首先指出欧盟，国家和跨境地区之间的协调不足以及真正跨国空间的缺乏。跨境通勤已成为阿尔萨斯一方的常规组成部分，而购买居民区则从德国和瑞士进步，而跨境形式的不对称性已经固定，因为人们的搬家目的主要基于追求经济理性的追求。另一方面，非熟练的Alsace工人更有可能在移动中工作，尽管他们使用共同的跨境地区文化资源（“ Alsace”），但他们愿意将其纳入工作国家。人们在继续遵循民族文化和行为的同时越过边界，人们认为，通过添加该地区独有的文化和历史背景，他们正在抑制运动或共享跨境当地空间。