近世・近代大和における古代イメージの創出と古物趣味をめぐる思想史研究
近世・近代大和における古代イメージの創出と古物趣味をめぐる思想史研究
批准号:
17720015
负责人:
表 智之
金额:
$2.05万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2005
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2005 至 2007
中文摘要
近世大和の都市域がかつての平城京の東半分にほぼ限定される一方、18世紀末以降に屋代弘賢や狩谷求古楼たちが蓄積していく金石文考証は逆に西半分をもっぱら対象とし、すでにさびれた西ノ京に「古京」を幻視していく。史跡を探査・記述していくそのような作業の背景には、18世紀中期以降の商品流通の発達による「地域差」への関心の高まりがあり、私撰地誌の編纂が各地で同時多発的に行われていく。初年次・二年次に明らかにしたこれらの事象について総合的に分析し、本年次の成果として以下の知見を得た。商品流通の発達を背景とした「地域」への関心の高まりは、名所や特産物など他と区別される地域の特質を析出する。近世大和においては、都市域における寺社や、酒などの名産品が、「大和」の特質を表象していた。地域へのそのような関心が私撰地誌の形をとると、国分寺や式内社など律令制の残滓を触媒として、「地域」なるものが独立した閉域ではなく、「日本」という全体の部分であることが前景化する。ここに、地域に対する認識の深化が「日本」というナショナルな認識枠の仮構に結びつくプロセスが見て取れる。幕藩体制が個々の藩を「くに」と呼ぶ地域分立型の社会であったのに対し、「維新」において目指されたのは、「日本」というナショナルな意識の成立から生じた律令国家への回帰であった。従来それは、本居宣長や平田篤胤が提示した理念としての「古え」が生み出したものと理解されてきたが、「古え」という理念が「日本」という理念に直接つながったのではない。私撰地誌や金石文考証を通じて発見されていく「古え」の残滓を触媒としてこそ、「日本」という理念の具象化が志向され得たのである。
英文摘要
近世大和の都市域がかつての平城京の東半分にほぼ限定される一方、18世紀末以降に屋代弘賢や狩谷求古楼たちが蓄積していく金石文考証は逆に西半分をもっぱら対象とし、すでにさびれた西ノ京に「古京」を幻視していく。史跡を探査・記述していくそのような作業の背景には、18世紀中期以降の商品流通の発達による「地域差」への関心の高まりがあり、私撰地誌の編纂が各地で同時多発的に行われていく。初年次・二年次に明らかにしたこれらの事象について総合的に分析し、本年次の成果として以下の知見を得た。商品流通の発達を背景とした「地域」への関心の高まりは、名所や特産物など他と区別される地域の特質を析出する。近世大和においては、都市域における寺社や、酒などの名産品が、「大和」の特質を表象していた。地域へのそのような関心が私撰地誌の形をとると、国分寺や式内社など律令制の残滓を触媒として、「地域」なるものが独立した閉域ではなく、「日本」という全体の部分であることが前景化する。ここに、地域に対する認識の深化が「日本」というナショナルな認識枠の仮構に結びつくプロセスが見て取れる。幕藩体制が個々の藩を「くに」と呼ぶ地域分立型の社会であったのに対し、「維新」において目指されたのは、「日本」というナショナルな意識の成立から生じた律令国家への回帰であった。従来それは、本居宣長や平田篤胤が提示した理念としての「古え」が生み出したものと理解されてきたが、「古え」という理念が「日本」という理念に直接つながったのではない。私撰地誌や金石文考証を通じて発見されていく「古え」の残滓を触媒としてこそ、「日本」という理念の具象化が志向され得たのである。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
Barefoot Gen in Japan : An Attempt at Media History
日本的赤脚一代:媒体史的一次尝试
DOI:
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发表时间:
2006
期刊:
MITTELDEUTSCHE STUDTEN ZU OSTASTEN 11
影响因子:
--
作者:
[Ito Yu, Omote Tomoyuki]
通讯作者:
Omote Tomoyuki
明治初頭期における古物趣味の持続と転回
明治初期古物爱好的可持续性与转变
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
美術研究 第386号
影响因子:
--
作者:
[Ito Yu, Omote Tomoyuki, 表智之/単著]
通讯作者:
表智之/単著
19世紀日本における考証学的知の位相
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批准号:99J01933
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.54万
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财政年份:1999
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负责人:表 智之
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依托单位: