医療的ディスコミュニケーションの解法 -認知症高齢者看護の視点から

医疗失联的解决之道——从护理老年痴呆患者的角度

• 批准号: 18890108
• 负责人: 西川 勝
• 金额: $ 1.65万
• 依托单位: Osaka University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
• 财政年份: 2006
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2006 至 2007
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18890108/
• 关键词: 医療・福祉; 看護学; 認知症

認知症高齢者をめぐる医療的ディスコミュニケーションの実態については、いまだ明らかでない部分が多い。そもそも医療に関するコミュニケーションには正確無比な指標があるわけではなく、医療的判断や意思決定にも文脈依存的な性格が強く存在しているので、唯一の基準でディスコミュニケーションと決定できない側面がある。患者本人の自己決定に基づくことを最優先するリビング・ウィルや事前指示(advance directives)の思想は、合理的判断能力を有する自立的個人を前提しており、「判断能力には問題があるが、意識がないわけではなく、深刻な認知症のために自己の意思や考えを十分には他者に伝えられない」状況にあって他者の介護を必要とする認知症患者には適当しない。本研究では、認知症高齢者をめぐる医療的ディスコミュニケーションの発生以前に、広く社会に存在する認知症高齢者とのディスコミュニケーションを、さまざまな場面で検討した。主なものをあげると、介護職員を参加者にした定期的な哲学カフェを開催し「認知症ケアと安楽」を議論したものや、保育園児や小学生を対象とした認知症サポーター講座を実施して、「老いの意味」を考える教育のあり方について検討した。これらの研究活動から明らかになったことは、認知症高齢者の医療的ディスコミュニケーションの背後に、認知症ケアの文化的意味が未開拓であり、老いの生き方そのものが問われている現状があるということである。

For those with cognitive disorders, there are many medical conditions. Medical judgment and rational decision-making, context dependent personality, strong existence, unique criteria, and the bottom line of decisions. The patient decides on his or her own priorities.(advance directives) thinking, rational judgment ability, self-reliance, personal premise,"judgment ability, problem, consciousness, deep cognition, meaning of oneself, examination of others, necessity of intervention for others, cognition patients, appropriate." This study examines the medical and social aspects of cognitive impairment. In addition, the Ministry of Health and Social Welfare has organized a regular seminar on the philosophy of "cognitive disorders" for the participants, a seminar on "cognitive disorders" for the primary school students, and a seminar on "the meaning of old age" for the participants. The research activities of this field are from the perspective of the medical treatment of cognitive disorders, and the cultural significance of cognitive disorders is not yet developed.