宗祇の両吟連歌作品におけるコミュニケーション概念の基礎構築
宗祇の両吟連歌作品におけるコミュニケーション概念の基礎構築
批准号:
07J05158
负责人:
竹島 一希
金额:
$0.64万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2007
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2007 至 2009
中文摘要
本年度は、昨年度に収集・分析した宗祇が一座する五つの両吟連歌作品(両吟とは、二人で詠む連歌のこと)をもう一度読み直し、両吟独自の特性を考えることが目標である。最初に、それらに一座した連衆(参加者)の経歴を調査した。一座する宗祇の相手は、以下の五名である。(1)堀江賢重(文明4年10月6日賦山何連歌)、(2)紀元盛(文明6年1月5日賦何木連歌)、(3)宗伊(文明14年2月5日賦何路連歌)、(4)宗長(長享2年1月1日賦何木連歌)、(5)宗元(長享3年5月11日賦何路連歌)。まず、(3)宗伊は年の近い先輩連歌師で、(4)宗長は弟子に当たる。(1)賢重は遠江国の国人、(2)元盛は地下歌人。(5)宗元は未詳であるが、宗祇の山口来訪中に巻かれた作品であるから、山口在住の僧侶であろう。次に、連衆の知識の程度をはかるため、踏まえられている古典的典拠を調査した。五作品中に引用されたのは、古今集、源氏物語、伊勢物語等、当時の基本的な文学的素養に含まれるものばかりであった。一方、句の表現においては、見慣れない語句を用いた句、及び奇矯な表現は見られず、正統的な正風連歌といってよい。これらの特徴から、以下の点が推論できる。まず、内容面からは、両吟連歌は、不特定多数への公開を前提にした作品ではないだろう。公開し、世間に自らの作品の質を問うことが前提であれば、より新鮮で、意欲的な句作りがなされたはずである。作品が、古典的なありふれた表現により構築されている点は、当座性に重点がおかれていたことを示している。これは連衆からも裏付けられる。(1)・(5)のような地方在住の好士は、来訪した宗祇を歓待し、学問の先達として尊敬の意を込めて連歌の一座を依頼したのだろう。また、(3)・(4)のような連歌師は、互いの実力を高め合う訓練のための作品を結びたかったのではないか。(2)も歌人という経歴から、恐らくは練習のためと推測される。宗祇の両吟連歌は、特に連衆同士の交誼を深めることに役割を大きく果たした文学形式であった。
英文摘要
本年度は、昨年度に収集・分析した宗祇が一座する五つの両吟連歌作品(両吟とは、二人で詠む連歌のこと)をもう一度読み直し、両吟独自の特性を考えることが目標である。最初に、それらに一座した連衆(参加者)の経歴を調査した。一座する宗祇の相手は、以下の五名である。(1)堀江賢重(文明4年10月6日賦山何連歌)、(2)紀元盛(文明6年1月5日賦何木連歌)、(3)宗伊(文明14年2月5日賦何路連歌)、(4)宗長(長享2年1月1日賦何木連歌)、(5)宗元(長享3年5月11日賦何路連歌)。まず、(3)宗伊は年の近い先輩連歌師で、(4)宗長は弟子に当たる。(1)賢重は遠江国の国人、(2)元盛は地下歌人。(5)宗元は未詳であるが、宗祇の山口来訪中に巻かれた作品であるから、山口在住の僧侶であろう。次に、連衆の知識の程度をはかるため、踏まえられている古典的典拠を調査した。五作品中に引用されたのは、古今集、源氏物語、伊勢物語等、当時の基本的な文学的素養に含まれるものばかりであった。一方、句の表現においては、見慣れない語句を用いた句、及び奇矯な表現は見られず、正統的な正風連歌といってよい。これらの特徴から、以下の点が推論できる。まず、内容面からは、両吟連歌は、不特定多数への公開を前提にした作品ではないだろう。公開し、世間に自らの作品の質を問うことが前提であれば、より新鮮で、意欲的な句作りがなされたはずである。作品が、古典的なありふれた表現により構築されている点は、当座性に重点がおかれていたことを示している。これは連衆からも裏付けられる。(1)・(5)のような地方在住の好士は、来訪した宗祇を歓待し、学問の先達として尊敬の意を込めて連歌の一座を依頼したのだろう。また、(3)・(4)のような連歌師は、互いの実力を高め合う訓練のための作品を結びたかったのではないか。(2)も歌人という経歴から、恐らくは練習のためと推測される。宗祇の両吟連歌は、特に連衆同士の交誼を深めることに役割を大きく果たした文学形式であった。
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「新古今集詞連歌」の本歌と付合
《神光金酒令连歌》的主歌及伴奏
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
京都大学国文学論叢 19
影响因子:
--
作者:
[Schouten S., Hopmans E. C., van der Meer J., Mets A., Bard E., Bianchi T. S., Diefendorf A., Escala M., Freeman K. H., Furukawa Y., Huguet C., Ingalls A., Menot-Combes G., Nederbragt A. J., Oba M., Pearson A., Pearson E. J., Rosell-Mele A., Schaeffer P., 小山順子・竹島一希, 竹島 一希]
通讯作者:
竹島 一希
良基・絶海・義満等和漢聯句譯注
Yoshiki、Zetsukai、Yoshimitsu 等日汉俳句注释
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
影响因子:
--
作者:
[竹島一希, ほか14名]
通讯作者:
ほか14名
『室町前期 和漢聯句作品集成』
《室町时代初期日中联曲作品集》
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
影响因子:
--
作者:
[田中志瑞子, 伝三条西実隆, 山中延之, 高橋秀彰, 高橋 秀彰, 高橋秀彰, 京都大学国文学研究室・中国文学研究室編]
通讯作者:
京都大学国文学研究室・中国文学研究室編
湯山両吟論-連歌作品論の試み
汤山良任论——连画作品理论的尝试
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Furukawa, Y., Nakazawa, H., Sekine, T.& Kakegawa, T., 小山 順子・竹島 一希, 古川 善博, 竹島 一希]
通讯作者:
竹島 一希
『兼載独吟「聖廟千句」第一百韻をよむ』
《读《青寺千诗》第一百韵》
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
影响因子:
--
作者:
[竹島一希, ほか14名, 京都大学国文学研究室・中国文学研究室編, 古川善博, 大阪俳文学研究会編]
通讯作者:
大阪俳文学研究会編
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