親の後天的な傷害が昆虫の保育行動に与える影響とその補償システム
親の後天的な傷害が昆虫の保育行動に与える影響とその補償システム
批准号:
10J00372
负责人:
馬場 成実
金额:
$0.9万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011
中文摘要
シロヘリツチカメムシは、「栄養卵」と「寄主種子の運搬」という他の亜社会性ツチカメムシに見られる餌資源投資に加えて、「孵化前栄養卵」と「孵化後栄養卵」という産生時期やタンパク質組成が大きく異なる2種類の栄養卵を産生する。既に本種の幼虫は1齢期間のみ寄主種子を摂食できないため、雌親の産生する孵化後栄養卵がなくては生存できないこと、孵化前栄養卵には、幼虫孵化前に雌親が死亡して孵化後栄養卵が失われた場合の部分的な補償機能があることを明らかにした。一方、本種は実際の野外環境において、アリなどの天敵による攻撃を受けることにより脚部や触角などに傷害を受けることが頻繁にあることを新たに確認した。天敵による傷害を受けた場合にとりわけ給餌効率が低下すると予想されたが、寄主種子の運搬速度を計測したところ、特に脚部に傷害を受けた場合、運搬効率が低下することを明らかにした。したがって、天敵の存在により本種が後天的な障害を受けることとその障害の部位と程度により、その後の保育行動に負の影響を受けることが証明された。そこで、傷害を産卵前に受けた場合、シロヘリツチカメムシが栄養卵の産生を制御することにより、保育効率の低減を補償するような振る舞いを行うかどうかについて調査した。その結果、傷害を受けた雌個体は、栄養卵の産生数が増加させることにより、1齢幼虫への給餌効率の低下を補償し、その結果、幼虫の生存率が上昇することが判明した。このように、子の生存が親の給餌投資に強く依存する場合、保育継続の不確実性を反映した親の補償戦略やその適応的可塑性の進化がすることを明らかにした。将来の投資の不確実性が、複数の異なるシステムによって補償されており、親が子を保育する昆虫の生存戦略が従来考えられていたよりも、より高度で複雑であることをシロヘリツチカメムシを用いた実験系で証明したのである。
英文摘要
シロヘリツチカメムシは、「栄養卵」と「寄主種子の運搬」という他の亜社会性ツチカメムシに見られる餌資源投資に加えて、「孵化前栄養卵」と「孵化後栄養卵」という産生時期やタンパク質組成が大きく異なる2種類の栄養卵を産生する。既に本種の幼虫は1齢期間のみ寄主種子を摂食できないため、雌親の産生する孵化後栄養卵がなくては生存できないこと、孵化前栄養卵には、幼虫孵化前に雌親が死亡して孵化後栄養卵が失われた場合の部分的な補償機能があることを明らかにした。一方、本種は実際の野外環境において、アリなどの天敵による攻撃を受けることにより脚部や触角などに傷害を受けることが頻繁にあることを新たに確認した。天敵による傷害を受けた場合にとりわけ給餌効率が低下すると予想されたが、寄主種子の運搬速度を計測したところ、特に脚部に傷害を受けた場合、運搬効率が低下することを明らかにした。したがって、天敵の存在により本種が後天的な障害を受けることとその障害の部位と程度により、その後の保育行動に負の影響を受けることが証明された。そこで、傷害を産卵前に受けた場合、シロヘリツチカメムシが栄養卵の産生を制御することにより、保育効率の低減を補償するような振る舞いを行うかどうかについて調査した。その結果、傷害を受けた雌個体は、栄養卵の産生数が増加させることにより、1齢幼虫への給餌効率の低下を補償し、その結果、幼虫の生存率が上昇することが判明した。このように、子の生存が親の給餌投資に強く依存する場合、保育継続の不確実性を反映した親の補償戦略やその適応的可塑性の進化がすることを明らかにした。将来の投資の不確実性が、複数の異なるシステムによって補償されており、親が子を保育する昆虫の生存戦略が従来考えられていたよりも、より高度で複雑であることをシロヘリツチカメムシを用いた実験系で証明したのである。
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Hierarchical Investment Strategy with "two Types" of Trophic Eggs ina Subsocial Burrower Bug.at Perth, Sept., 2010.
亚社会穴居虫 Bug 中“两种类型”营养蛋的分层投资策略,珀斯,2010 年 9 月。
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Narumi Baba, et al.]
通讯作者:
et al.
傷ついたことを知った親は:保育行動における外傷への補償戦略
知道自己受到伤害的父母:育儿行为创伤的补偿策略
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[馬場成実, 他]
通讯作者:
他
亜社会性シロヘリツチカメムシの親はいつ、どのような外傷を被るのか?
亚社会性白腹臭虫的父母何时以及遭受什么样的创伤?
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[馬場成実, 弘中満太郎, 上野高敏]
通讯作者:
上野高敏
DOI:
10.1098/rsbl.2010.0707
发表时间:
2011-04-23
期刊:
BIOLOGY LETTERS
影响因子:
3.3
作者:
[Baba, Narumi, Hironaka, Mantaro, Ueno, Takatoshi]
通讯作者:
Ueno, Takatoshi
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