ニホンジカにおける局地適応の検出と固有性の評価 : 屋久島個体群に注目して
ニホンジカにおける局地適応の検出と固有性の評価 : 屋久島個体群に注目して
批准号:
10J02966
负责人:
寺田 千里
金额:
$0.9万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011
中文摘要
これまでの報告者らの研究で、南日本の島嶼に生息するニホンジカの足の長さは島ごとに異なり、屋久島に生息するシカの足の長さは、他の島個体群に比べて顕著に短いことが分かってきた。この現象は、島の環境の違いによって足の長さの遺伝形質が分化した局地適応の結果ではないかと予測している。本研究の目的はこの仮説を検証し、九州及び周辺島嶼に生息するニホンジカについて、足の長さの進化と維持の機構を理解することである。本年度は、1)足の長さの変異はどのような環境要因が影響して引き起こされたのか、2)形質の変異には遺伝的要因が関わる適応進化を含んでいるのか、について分析し、3)進化によって変異した形質と、歴史的な隔離によって生まれた中立な遺伝的変異に基づいたグルーピングの2つを合わせ、新しいグルーピング法を提案した研究を進め、博士論文の執筆に取り組み、学位を取得した。1)の内容はOecologia誌に掲載され(Terada et al 2012)、EFES5で発表した。3)の内容は日本哺乳類学会2011年度大会で発表し、ポスター賞「優秀賞」を受賞した。これらの研究で、大型哺乳類において初めて、相対的な中手骨の形質変異が局地適応の結果であることを新しい分析手法を使って示した。シカがそれぞれの島に局地適応した形質をもつことによって、それぞれの島の生態系へ異なる選択圧をあたえている可能性があり、今後の生態学的な研究への発展が期待できる。さらに、今回使った手法は実験不可能な他の生物への応用が可能となると考えられる。
英文摘要
これまでの報告者らの研究で、南日本の島嶼に生息するニホンジカの足の長さは島ごとに異なり、屋久島に生息するシカの足の長さは、他の島個体群に比べて顕著に短いことが分かってきた。この現象は、島の環境の違いによって足の長さの遺伝形質が分化した局地適応の結果ではないかと予測している。本研究の目的はこの仮説を検証し、九州及び周辺島嶼に生息するニホンジカについて、足の長さの進化と維持の機構を理解することである。本年度は、1)足の長さの変異はどのような環境要因が影響して引き起こされたのか、2)形質の変異には遺伝的要因が関わる適応進化を含んでいるのか、について分析し、3)進化によって変異した形質と、歴史的な隔離によって生まれた中立な遺伝的変異に基づいたグルーピングの2つを合わせ、新しいグルーピング法を提案した研究を進め、博士論文の執筆に取り組み、学位を取得した。1)の内容はOecologia誌に掲載され(Terada et al 2012)、EFES5で発表した。3)の内容は日本哺乳類学会2011年度大会で発表し、ポスター賞「優秀賞」を受賞した。これらの研究で、大型哺乳類において初めて、相対的な中手骨の形質変異が局地適応の結果であることを新しい分析手法を使って示した。シカがそれぞれの島に局地適応した形質をもつことによって、それぞれの島の生態系へ異なる選択圧をあたえている可能性があり、今後の生態学的な研究への発展が期待できる。さらに、今回使った手法は実験不可能な他の生物への応用が可能となると考えられる。
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DOI:
10.1007/s00442-012-2270-7
发表时间:
2012-02
期刊:
Oecologia
影响因子:
2.7
作者:
[Chisato Terada;S. Tatsuzawa;T. Saitoh]
通讯作者:
Chisato Terada;S. Tatsuzawa;T. Saitoh
進化的に重要な単位(ESU)に基づいてニホンジカ個体群を区分する
根据进化重要单位(ESU)对梅花鹿种群进行细分
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[寺田千里, 齊藤隆]
通讯作者:
齊藤隆
研究室紹介文北海道大学大学院生物圏科学専攻(斎藤隆研究室)
实验室介绍 北海道大学研究生院生物圈科学系(斋藤隆实验室)
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
個体群生態学会会報
影响因子:
--
作者:
[森照貴, 寺田千里]
通讯作者:
寺田千里
Effects of environmental factors on the geographical differences in morphology in deer : climate and/or topography
环境因素对鹿形态地理差异的影响:气候和/或地形
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Chisato Terada, Shirow Tatsuzawa, Takashi Saitoh]
通讯作者:
Takashi Saitoh
ニホンジカの形態変異に関する遺伝的基盤の実証:動物園個体を用いた疑似コモンガーデンテスト
梅花鹿形态变异遗传基础的论证:使用动物园动物的伪普通花园测试
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[寺田千里, 齊藤隆, 坂崎貴俊・藤原正智, 寺田千里・齊藤隆, 寺田千里・齊藤隆, 寺田千里・齊藤隆]
通讯作者:
寺田千里・齊藤隆
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