脳虚血/再灌流障害へのリポソームDDS技術応用による新規治療戦略構築と展開
脳虚血/再灌流障害へのリポソームDDS技術応用による新規治療戦略構築と展開
批准号:
10J55523
负责人:
石井 貴之
金额:
$0.9万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011
中文摘要
脳虚血/再灌流障害は脳梗塞患者に血流再開処置を施した後に生じる二次的な障害であり、患者の予後不良に大きく関与している。しかし、未だ確固たる治療法はなく、有効な治療薬もほとんどないのが現状である。私は、リポソームdrug delivery systemによる選択的な薬剤送達が当該障害に有効であろうと考え、その応用可能性を示してきた。本年度は、近年その神経保護効果が注目されているFK506(タクロリムス)のリポソーム製剤による脳虚血/再灌流障害の治療を試みた。FK506は疎水性低分子であるため、脂質2重膜中に内封するよう試みた。様々な脂質組成から内封率40%となる脂質配合比を見いだし、さらに長期血中滞留性を付与するポリエチレングリコールのリポソーム膜への修飾を行ったリポソームをFK506リポソームとし、その新規脳保護薬としての有用性を検討した。神経様細胞を用いたin vitroでのMTTアッセイにおいて、FK506封入リポソームは濃度依存的にH_2O_2毒性を軽減し、リポソーム化後もFK506の薬理活性が保持されていることが確認された。病態モデルラットを用いた動態解析の結果、再灌流直後に投与されたFK506リポソームは顕著な脳細胞死が観察される以前から、血液脳関門の破綻に伴い虚血/再灌流部位の広域に集積することが示唆された。また、脳血管から脳実質へと漏出したリポソームは神経細胞やグリア細胞に取り込まれている様子が観察された。実際にFK506リポソーム投与により好中球の脳実質への浸潤や脳細胞のアポトーシスの有意な抑制が認められた。さらに、再灌流直後のFK506リポソーム単回投与により、予後の指標となる運動能の長期的な改善や、脳虚血/再灌流障害に伴う血流不全の改善が認められた。これらの治療効果はFK506投与群と比較して全て有意な差があった。以上から、FK506リポソームが新規脳保護薬として有用であることが示唆された。さらに、低分子であるFK506のリポソーム化が脳保護効果の有意な向上に繋がったことは、臨床試験をドロップアウトした多くの低分子化合物に対し当該治療戦略が光明となることが期待される。
英文摘要
脳虚血/再灌流障害は脳梗塞患者に血流再開処置を施した後に生じる二次的な障害であり、患者の予後不良に大きく関与している。しかし、未だ確固たる治療法はなく、有効な治療薬もほとんどないのが現状である。私は、リポソームdrug delivery systemによる選択的な薬剤送達が当該障害に有効であろうと考え、その応用可能性を示してきた。本年度は、近年その神経保護効果が注目されているFK506(タクロリムス)のリポソーム製剤による脳虚血/再灌流障害の治療を試みた。FK506は疎水性低分子であるため、脂質2重膜中に内封するよう試みた。様々な脂質組成から内封率40%となる脂質配合比を見いだし、さらに長期血中滞留性を付与するポリエチレングリコールのリポソーム膜への修飾を行ったリポソームをFK506リポソームとし、その新規脳保護薬としての有用性を検討した。神経様細胞を用いたin vitroでのMTTアッセイにおいて、FK506封入リポソームは濃度依存的にH_2O_2毒性を軽減し、リポソーム化後もFK506の薬理活性が保持されていることが確認された。病態モデルラットを用いた動態解析の結果、再灌流直後に投与されたFK506リポソームは顕著な脳細胞死が観察される以前から、血液脳関門の破綻に伴い虚血/再灌流部位の広域に集積することが示唆された。また、脳血管から脳実質へと漏出したリポソームは神経細胞やグリア細胞に取り込まれている様子が観察された。実際にFK506リポソーム投与により好中球の脳実質への浸潤や脳細胞のアポトーシスの有意な抑制が認められた。さらに、再灌流直後のFK506リポソーム単回投与により、予後の指標となる運動能の長期的な改善や、脳虚血/再灌流障害に伴う血流不全の改善が認められた。これらの治療効果はFK506投与群と比較して全て有意な差があった。以上から、FK506リポソームが新規脳保護薬として有用であることが示唆された。さらに、低分子であるFK506のリポソーム化が脳保護効果の有意な向上に繋がったことは、臨床試験をドロップアウトした多くの低分子化合物に対し当該治療戦略が光明となることが期待される。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
Asialoerythropoietin修飾PEGリポソームの開発と脳虚血再灌流障害への応用
去亚洲红细胞生成素修饰的PEG脂质体的研制及其在脑缺血再灌注损伤中的应用
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[尾山大, 石井貴之, et.al.]
通讯作者:
et.al.
Liposomal drug delivery system as a potential strategy for the treatment of cerebral ischemia-reperfusion injury
脂质体给药系统作为治疗脑缺血再灌注损伤的潜在策略
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Takayuki Ishii, et.al.]
通讯作者:
et.al.
リポソームDDS技術を応用した脳虚血/再灌流障害治療法の開発
应用脂质体DDS技术开发脑缺血/再灌注损伤疗法
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[石井貴之, et.al.]
通讯作者:
et.al.
Neuroprotective effects of AEPO-modified liposome on cerebral ischemia-reperfusion injury
AEPO修饰脂质体对脑缺血再灌注损伤的神经保护作用
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Takayuki Ishii, et.al.]
通讯作者:
et.al.
リポソームDDSによるAsialo-erythropoietinの脳虚血再灌流障害抑制効果の増強
脂质体DDS增强去唾液酸促红细胞生成素对脑缺血再灌注损伤的抑制作用
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[石井貴之, et.al.]
通讯作者:
et.al.
共 10 条
下部マントル深部までの含水ペリドタイトの精密相平衡関係決定とマントル水分布の解明
-
批准号:24K00735
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
-
资助金额:$11.9万
-
财政年份:2024
-
负责人:石井 貴之
-
依托单位:
下部マントル鉱物の水溶解度の精密決定と地球マントル水循環・分布モデルの構築
-
批准号:23K19067
-
项目类别:Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
-
资助金额:$1.83万
-
财政年份:2023
-
负责人:石井 貴之
-
依托单位:
下部マントル物質の含水条件下における高圧相転移と高圧物性
-
批准号:15J06233
-
项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
-
资助金额:$1.75万
-
财政年份:2015
-
负责人:石井 貴之
-
依托单位:
マントル物質の高圧相転移・ダイナミックスの解明と新規ポストスピネル相の探索と物性
-
批准号:12J09330
-
项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
-
资助金额:$1.73万
-
财政年份:2012
-
负责人:石井 貴之
-
依托单位:
乳房外バジェット病の転移・浸潤におけるTWISTの役割
-
批准号:18890072
-
项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
-
资助金额:$1.35万
-
财政年份:2006
-
负责人:石井 貴之
-
依托单位:
海外基金