彫刻史・金工史の双方の視点に基づく鎌倉彫刻の金属製荘厳具に関する研究
彫刻史・金工史の双方の視点に基づく鎌倉彫刻の金属製荘厳具に関する研究
批准号:
11J01478
负责人:
三本 周作
金额:
$0.26万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 --
中文摘要
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英文摘要
本研究が設定する課題は、次の2点である。まず、仏像本体の作者である仏師、仏像を飾る金属製荘厳具の制作を担った工人(以下、荘厳具工人)、この両者の関係の具体相に迫ること。いま1つは、この荘厳具工人が、仏具など他の金工品制作を手掛けた工人といかなる関係にあるかを考察することである。今年度の成果は次のとおりである。まず1点目の課題に関して。ここでは、当問題のアプローチの1つとして、ある特定の仏師工房の作例に対象をしぼり、それらの荘厳具を相互に比較することで、その仏師工房の注文に応じた荘厳具工人のバラエティーを浮き彫りにする手法を想定した。具体的には、鎌倉時代に活動した、「善派」という枠組みで認識される仏師集団に焦点を当て、その荘厳具を分析対象とする。この作業は、主として荘厳具制作に用いられた金工技術を作品間で比較分析するものである。よって、技術分析の大前提として、金工技術に関する知識の習得、作品の間近での観察、そして細部を捉えた写真資料の収集は不可欠である。今年度はまず、現在金具製作を行っておられる飾金具職人の工房を訪ね、金工技術の実演を伴った説明を受けたことで、技術の実際に触れることができた。一方、「善派」の手になる(あるいは、そうと推定される)仏像計5件についての実地調査、特別拝観、写真撮影ないし収集を進め、具体的な技法分析に必要な資料を多く得ることができた。次に2点目の課題に関して。ここで1点目の問題で「善派」を取り上げたことが大きな意味をもってくる。というのは、自らの造仏事業に「善派」を重用した僧・叡尊周辺では、数多くの仏教金工品も製作されており、「荘厳具工人-他の金工品製作を手掛けた工人」の関係を、「叡尊周辺」という明確な枠組みの中で捉え得るためである。今年度は、叡尊を中心とする教団が関わった仏教金工品4件について写真資料の収集を実施した。また、叡尊とは直接関係しない金工品2件の調査・写真撮影も実施し、荘厳具と他の金工二品との比較分析の資料を補強した。具体的な分析はいまだ不十分といわざるをえないが、今年度の活動で、その実施の前提となる知見・資料を多く得ることができた。
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