血栓症に対するプロスタグランジンD2の薬理作用:血小板および血管内皮を用いた検討
血栓症に対するプロスタグランジンD2の薬理作用:血小板および血管内皮を用いた検討
批准号:
11J03505
负责人:
壷阪 義記
金额:
$1.28万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 2013
中文摘要
マウスの後肢に完全フロイントアジュバントを単回処置することで発症するアジュバント誘発性関節炎モテル(AIA)を作成し、各実験を行った。I. PGD2の受容体の1つであるCRTH2受容体の遺伝子欠損マウス(CRTH2 KO)を用いてAIAを作成し、野生型マウス(WT)と腫れの度合いを比較した。その結果、CRTH2 KOはWTと比べて有意に腫れが悪化した。そして、CRTH2 KOで見られた関節炎の悪化は浸潤するマクロファージ数の増加に寄与することを前年度に明らかにした。次にアジュバント刺激により活性化したマクロファージのキャラクタリゼーションを行った。WTとCRTH2 KOの腹腔内にアジュバントを投与して腹腔に炎症細胞を浸潤させ、その中からマクロファージを単離し、解析を行った。その結果、CRTH2KOから単離したマクロファージではWTと比べてケモカイン受容体およびサイトカインのmRNA発現量が有意に上昇していた。以上より、CRTH2 KOで見られた関節炎の悪化はCRTH2受容体シグナルの欠如によるマクロファージ数の増加だけでなく、マクロファージの異常活性に寄与することが示唆された。II. PGD2の合成酵素の1つである造血器型PGD合成酵素(H-PGDS)の遺伝子欠損マウス(H-PGDS KO)を用いてAIAを作成し、WTと比較した。その結果、H-PGDS KOではWTと比べて有意に肢の腫れが悪化した。次にPGD2受容体の1つであるDP受容体の作動薬を処置したところ、両マウスでみられた肢の腫れが有意に改善された。以上より、DP受容体シグナルの活性がAIAの改善に関わることが示唆された。血栓症と関節リウマチには正の相関が見られることがわかっており、共通因子の制御が両病態に対する有用な治療となりうる。昨年度に続き、今年度もPGD2の受容体および合成酵素が欠損による関節炎の悪化のより詳細な機構を明らかにした。PGD2が関節炎のみならず、血栓症の治療に対しても有用である可能性が考えられる。
英文摘要
マウスの後肢に完全フロイントアジュバントを単回処置することで発症するアジュバント誘発性関節炎モテル(AIA)を作成し、各実験を行った。I. PGD2の受容体の1つであるCRTH2受容体の遺伝子欠損マウス(CRTH2 KO)を用いてAIAを作成し、野生型マウス(WT)と腫れの度合いを比較した。その結果、CRTH2 KOはWTと比べて有意に腫れが悪化した。そして、CRTH2 KOで見られた関節炎の悪化は浸潤するマクロファージ数の増加に寄与することを前年度に明らかにした。次にアジュバント刺激により活性化したマクロファージのキャラクタリゼーションを行った。WTとCRTH2 KOの腹腔内にアジュバントを投与して腹腔に炎症細胞を浸潤させ、その中からマクロファージを単離し、解析を行った。その結果、CRTH2KOから単離したマクロファージではWTと比べてケモカイン受容体およびサイトカインのmRNA発現量が有意に上昇していた。以上より、CRTH2 KOで見られた関節炎の悪化はCRTH2受容体シグナルの欠如によるマクロファージ数の増加だけでなく、マクロファージの異常活性に寄与することが示唆された。II. PGD2の合成酵素の1つである造血器型PGD合成酵素(H-PGDS)の遺伝子欠損マウス(H-PGDS KO)を用いてAIAを作成し、WTと比較した。その結果、H-PGDS KOではWTと比べて有意に肢の腫れが悪化した。次にPGD2受容体の1つであるDP受容体の作動薬を処置したところ、両マウスでみられた肢の腫れが有意に改善された。以上より、DP受容体シグナルの活性がAIAの改善に関わることが示唆された。血栓症と関節リウマチには正の相関が見られることがわかっており、共通因子の制御が両病態に対する有用な治療となりうる。昨年度に続き、今年度もPGD2の受容体および合成酵素が欠損による関節炎の悪化のより詳細な機構を明らかにした。PGD2が関節炎のみならず、血栓症の治療に対しても有用である可能性が考えられる。
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The role of prostaglandin D2 receptor CRTH2 in adjuvant-induced arthritis
前列腺素D2受体CRTH2在佐剂性关节炎中的作用
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Tsubosaka Yoshiki, Hirai Hiroyuki, Nakamura Masataka, Murata Takahisa]
通讯作者:
Murata Takahisa
DOI:
10.1073/pnas.1218091110
发表时间:
2013-03-26
期刊:
PROCEEDINGS OF THE NATIONAL ACADEMY OF SCIENCES OF THE UNITED STATES OF AMERICA
影响因子:
11.1
作者:
[Murata, Takahisa, Aritake, Kosuke, Ozaki, Hiroshi]
通讯作者:
Ozaki, Hiroshi
PGD2-CRTH2シグナルはアジュバント誘発性関節炎を抑制する
PGD2-CRTH2 信号传导抑制佐剂诱导的关节炎
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[加納 聖, 久木友花, 藤井 渉, 内藤邦彦, 日下部健, 木曾康郎, 寺島涼太, 壷阪義記,平井博之,堀正敏,中村正孝,尾崎博,村田幸久]
通讯作者:
壷阪義記,平井博之,堀正敏,中村正孝,尾崎博,村田幸久
Deficiency of prostaglandin D2 receptor CRTH2 deteriorates adjuvant-induced arthritis
前列腺素 D2 受体 CRTH2 缺乏会使佐剂诱发的关节炎恶化
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yoshiki Tsubosaka, Hiroyuki Hirai, Masatoshi Hori, Masataka Nakamura, Hiroshi Ozaki, Takahisa Murata]
通讯作者:
Takahisa Murata
DOI:
10.1161/atvbaha.112.300993
发表时间:
2013-03-01
期刊:
ARTERIOSCLEROSIS THROMBOSIS AND VASCULAR BIOLOGY
影响因子:
8.7
作者:
[Kobayashi, Koji, Tsubosaka, Yoshiki, Murata, Takahisa]
通讯作者:
Murata, Takahisa
共 7 条
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