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後期旧石器時代前半期の環日本海北部地域における細石刃技術受容・変容過程の研究

旧石器时代晚期上半叶日本海北部地区细石刀技术的接受与转化过程研究

基本信息

批准号：
12J10123
负责人：
役重みゆき
金额：
$ 1.28万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2012
资助国家：
日本
起止时间：
2012 至 2013
项目状态：
已结题

项目摘要

平成25年度には、国内外の各地域において、報告者の対象とする時期と同時期の遺跡出土資料実見調査を行い、データの収集に努めた。特に重要な成果は、本研究の最大の目的であるサハリン、北東アジア(中国・吉林省)における資料実見調査を行った点である。サハリンにおいて、サハリン州立大学附属の博物館において、サハリンのアゴンキ5遺跡、オリンピヤ5遺跡から出土した細石刃石器群資料を見学した。細石刃核の形態のみならず, 掻器や彫器といった共伴するトゥールの形態も非常によく類似することが確認できた。後期細石刃石器群期には、北海道とサハリンにおいて均質な細石刃文化が広がっていたことが推測された。中国・吉林省では、北朝鮮との国境付近の遺跡で、長白山(白頭山)から産出する黒曜石を素材とし、北海道における細石刃石器群初頭の石器群と類似した資料が出土していると報告されていた。北海道への細石刃石器群の流入過程を考えるうえで、大陸においてすでに細石刃石器群の分化が起こっていたかどうかは、人類集団の適応戦略や移動・居住形態の観点から大変興味深いものである。これらの点を確認するために実見調査を行ったが、結果として、報告されていたような初期細石刃石器群は認められなかった。むしろ、後期細石刃石器群である広郷型や、忍路子型細石刃核、それらに特徴的に伴うトゥールが多く観察された。より重要な点は、北海道において初期細石刃石器群とほぼ同時期に存在する川西C型石刃石器群と類似する資料が確認されたことである。川西C型石刃石器群は、研究者によって本州以南から流入したとする説と、大陸から流入したとする説があるなど、その来歴が不明であった。両者とも大陸から同時期に北海道に流入したと考えた場合、同じ集団の所産であり、同一文化の異なる技術的側面を示すものか、または異なる技術をもった異なる集団が同時期に同じ地域に移住しある時期に共存していたのか、今後の議論の方向性に大きな影響を与える手がかりを得た。昨年度に行った石材調査や、今年度の調査成果をまとめた論文を執筆中である。目的としていた重要資料の調査をすべて行うことができ、成果の多い年度となった。

In 2015, the survey and collection of archaeological data were carried out in various regions at home and abroad, and the reporter's target period and the same period. Especially important results, the biggest goal of this study is to provide data from the Northeast China (China·Jilin Province). The museum affiliated to the State University of San Francisco has been studying the fine stone tools unearthed from the five ruins. The shape of the thin stone blade core is very similar to that of the tool. In the late period, the fine stone blade culture was speculated to be homogeneous. China, Jilin Province, North Korea near the border to pay the relics, Changbai Mountain (Changbai Mountain) to produce the obsidian stone material, Hokkaido, fine stone blade stone group first stone group similar data unearthed. A study of the inflow process of the fine stone bladed stone group in Hokkaido, the differentiation of the fine stone bladed stone group in mainland China, the adaptation of the human population, the migration and the settlement pattern. The results of the investigation were confirmed. In the late period, the stone blade group was divided into two types: the first type and the second type. The important point is that the early fine stone blade group in Hokkaido existed at the same time, and the similar data of the western Sichuan C-type stone blade group are confirmed. C-type stone tools in western Sichuan are unknown to researchers. In the same period, Hokkaido flows into the country, the same group produces different technologies, and the same culture has different technologies. In the same period, Hokkaido flows into the country. In the future, the direction of discussion has great influence. Last year's stone survey, this year's survey results, the writing of the paper. Objective: To investigate the important data, conduct research, and achieve results in many years.

项目成果

期刊论文数量（0）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

九州における台形・台形様石器の再検討

九州梯形及类梯形石器复查

DOI：
发表时间：
2013
期刊：
九州旧石器
影响因子：
0
作者：
Tanaka-Oda;A.;Kenzo;T.;Ichie T.;佐藤宏之・役重みゆき;田中(小田)あゆみ・田中憲蔵・野口享太郎・松浦陽次郎;役重みゆき
通讯作者：
役重みゆき

Shirataki obsidian exploitation and circulation in prehistoric northern Japan

史前日本北部白泷黑曜石的开采和流通

DOI：
发表时间：
2014
期刊：
Journal of Lithic Studies
影响因子：
1
作者：
Yakushige;M. and H. Sato
通讯作者：
M. and H. Sato

北海道の後期旧石器時代における黒曜石産地の開発と黒曜石の流通

北海道旧石器时代晚期黑曜石产地的发展及黑曜石的分布

DOI：
发表时间：
2013
期刊：
旧石器研究
影响因子：
0
作者：
Chie Nakamura;Manabu Arai;Yasunari Harada;黒木英充;清水明子;渡邊伸;佐藤宏之・役重みゆき
通讯作者：
佐藤宏之・役重みゆき

Obsidian exploitation and circulation in Late Pleistocene Hokkaido

北海道晚更新世黑曜石的开采与流通

DOI：
发表时间：
2012
期刊：
影响因子：
0
作者：
Sato;H.
通讯作者：
H.

Obsidian exploitation and circulation in Late Pleistocene Hokkaido in the northern part of the Japanese Archipelago

日本列岛北部北海道晚更新世黑曜石的开采和流通

DOI：
发表时间：
2014
期刊：
ERAUL
影响因子：
0
作者：
田中(小田) あゆみ;遠藤いず貴;額尓徳尼;大手信人;Undamaa Jamsran;山中典和;矢野翠;眞壁明子;木庭啓介;那沁;廣部宗;吉川賢;Hiroyuki Sato & Miyuki Yakushige
通讯作者：
Hiroyuki Sato & Miyuki Yakushige