日本とイタリアにおける芸術交流―14世紀フランシスコ修道会の布教活動を中心に―
日本とイタリアにおける芸術交流―14世紀フランシスコ修道会の布教活動を中心に―
批准号:
15F15790
负责人:
加藤 磨珠枝
金额:
$0.96万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2015
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2015-11-09 至 2018-03-31
中文摘要
本研究の成果として、先ず第一に、これまで包括的に論じられることのなかった「フランシスコ会のアジアへの宣教美術」を研究対象として取り上げ、その14世紀の始まりから1597年長崎での日本二十六聖人殉教という歴史的事件、さらにその後の発展という長い歴史的スパンでとらえ、いくつかの重要な指摘を行なったことにある。従来、アジアにむけての宣教美術はイエズス会が1540年にフランシスコ・ザビエルをインドのゴアへ派遣したことを端緒とし、その後1549年に日本へ、さらに1561年中国への布教にともない流布したと考えられてきた。一方、フランシスコ会に関しては、彼らがどの程度、宣教用のための美術表現に心を砕き、実作品を残したかは、限られた現存作を除いて謎に包まれている。こうした状況のなか、本研究によりフランシスコ会の宣教美術が、イエズス会創設より100年以上も早く、1430年代にはインドのタナにおけるフランシスコ会士の殉教を契機として誕生し、ヨーロッパの人々に享受されていたことが明らかとなった。ただしこの絵画はアジア向けのものではなく、西洋カトリック世界に向けられ、本修道会によるアジア宣教の成果を宣伝し、その社会的地位、信仰の正当性を示すために機能したようである。本研究では、当時の貴重な現存作品として、リヴェッロ、サンタントニオ聖堂「日本二十六聖人」壁画を新たに発見し、極東のキリシタン殉教伝が17世紀前半のイタリアでいち早く聖堂内装飾に取り入れられていたことも明らかにした。これは修道会本部における日本殉教伝画像の受容を示す作例としてきわめて重要な発見である。上記の研究成果について、研究分担者であるシンベーニ氏は2017年5月に台湾の輔仁大学において講演を行い、また同10月には立教大学にてヴェローナ大学教授ティツィアーナ・フランコ氏と共に研究会を実施し、今後のさらなる発展について計画を進めている。
英文摘要
本研究の成果として、先ず第一に、これまで包括的に論じられることのなかった「フランシスコ会のアジアへの宣教美術」を研究対象として取り上げ、その14世紀の始まりから1597年長崎での日本二十六聖人殉教という歴史的事件、さらにその後の発展という長い歴史的スパンでとらえ、いくつかの重要な指摘を行なったことにある。従来、アジアにむけての宣教美術はイエズス会が1540年にフランシスコ・ザビエルをインドのゴアへ派遣したことを端緒とし、その後1549年に日本へ、さらに1561年中国への布教にともない流布したと考えられてきた。一方、フランシスコ会に関しては、彼らがどの程度、宣教用のための美術表現に心を砕き、実作品を残したかは、限られた現存作を除いて謎に包まれている。こうした状況のなか、本研究によりフランシスコ会の宣教美術が、イエズス会創設より100年以上も早く、1430年代にはインドのタナにおけるフランシスコ会士の殉教を契機として誕生し、ヨーロッパの人々に享受されていたことが明らかとなった。ただしこの絵画はアジア向けのものではなく、西洋カトリック世界に向けられ、本修道会によるアジア宣教の成果を宣伝し、その社会的地位、信仰の正当性を示すために機能したようである。本研究では、当時の貴重な現存作品として、リヴェッロ、サンタントニオ聖堂「日本二十六聖人」壁画を新たに発見し、極東のキリシタン殉教伝が17世紀前半のイタリアでいち早く聖堂内装飾に取り入れられていたことも明らかにした。これは修道会本部における日本殉教伝画像の受容を示す作例としてきわめて重要な発見である。上記の研究成果について、研究分担者であるシンベーニ氏は2017年5月に台湾の輔仁大学において講演を行い、また同10月には立教大学にてヴェローナ大学教授ティツィアーナ・フランコ氏と共に研究会を実施し、今後のさらなる発展について計画を進めている。
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Un palinsesto di primo Trecento in San Francesco a Mantova
曼托瓦圣弗朗西斯科的 Un palinsesto di primo Trecento
DOI:
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发表时间:
2017
期刊:
Arte Veneta
影响因子:
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作者:
[Voltski Ivan, Weiner Agnes K.M., Tsuchiya Masashi, Kitazato Hiroshi, Alessandro Simbeni]
通讯作者:
Alessandro Simbeni
教皇庁と美術
罗马教廷与艺术
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[豊田浩志(編著), 大清水裕, 堀賀貴, 平山昇, 岸本直文, 平山昇, 遠部慎, 國下多美樹, Yoshiki Hori and L. Lavan, 難波洋三, 和田晴吾, 森田直子, 加藤磨珠枝(編著)]
通讯作者:
加藤磨珠枝(編著)
Pelican Iconography in Late Medieval Painting as a Source of Franciscan Spirituality
中世纪晚期绘画中的鹈鹕图像作为方济各会灵性的源泉
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
沖縄県立芸術大学紀要
影响因子:
--
作者:
[Weiner AKM, Morard R, Weinkauf MFG, Darling KF, Andre A, Quillevere; F, Ujiie Y, Douady CJ, de Vargas C, Kucera M, Alessandro Simbeni]
通讯作者:
Alessandro Simbeni
Images of Italian Art from Late Antiquity to Early Renaissance. Types, Religious Symbolism, and Iconography
从古代晚期到文艺复兴早期的意大利艺术图像。
DOI:
--
发表时间:
2017
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Weiner AKM, Tsuchiya M, Kitazato H, Alessandro Simbeni]
通讯作者:
Alessandro Simbeni
西洋美術の歴史(2)中世Ⅰ キリスト教美術の誕生とビザンティン世界
西方艺术史(二)中世纪一:基督教艺术的诞生与拜占庭世界
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[加藤磨珠枝, 益田朋幸]
通讯作者:
益田朋幸
共 18 条
ユダヤ美術の生成・発展をめぐる研究――移動・越境する共同体の視覚文化――
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批准号:19K00199
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.75万
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财政年份:2019
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负责人:加藤 磨珠枝
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依托单位:
海外基金