ABCA1による細胞膜コレステロール量の感知と細胞機能の制御メカニズムの解明
ABCA1による細胞膜コレステロール量の感知と細胞機能の制御メカニズムの解明
批准号:
16J10874
负责人:
伊藤 志帆
金额:
$0.83万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2016
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2016-04-22 至 2018-03-31
中文摘要
脂質トランスポーターABCA1は細胞中の余剰コレステロールを細胞外アクセプターapoA-Iへ輸送し、細胞内コレステロール恒常性の維持に重要な役割を果たすと考えられてきた。しかし最近の研究から、ABCA1は細胞の増殖や細胞混雑への応答に関与することが明らかになり、増殖や遊走などのシグナル調節に関わることが示唆されている。そこで本研究ではABCA1が細胞膜中のコレステロール量や分布を維持し、その下流で細胞遊走を制御しているという仮説を立て、これを証明することを目的としている。昨年度までにスクラッチアッセイの結果から、ABCA1の発現抑制は細胞遊走能を上昇させることを見出した。そこで、本年度はABCA1が遊走を制御することの生理的役割とその詳細なメカニズムに着目して解析を進めた。最近ABCA1の発現量は細胞密度によって変化することが報告された。細胞密度は細胞遊走能に大きな影響を与える。そこで細胞密度依存的なABCA1の発現量を調べたところ、高密度より低密度の方がABCA1の発現量が減少した。つまり、細胞が高密度から低密度状態におかれたとき、ABCA1の発現量は減少し、遊走能が高くなることが示唆された。さらに昨年ABCA1が細胞膜中でコレステロールを動かすことがシグナル分子の細胞膜局在とシグナル活性に影響を与えることが報告された。細胞遊走時にアクチン骨格の再構築に関わるRac1は細胞膜界面活性剤不溶性画分(DRM)に局在して下流のシグナルが活性化させる。よってRac1の細胞膜局在をおよび下流のシグナル活性を調べたところ、ABCA1の発現抑制によってDRMに局在するRac1が増加し、下流シグナルのリン酸化が亢進していた。以上より、ABCA1は細胞中の余剰コレステロールを細胞外へと排出するだけではなく、細胞膜中でコレステロールを動かすことによって細胞遊走を調節することが明らかとなった。
英文摘要
脂質トランスポーターABCA1は細胞中の余剰コレステロールを細胞外アクセプターapoA-Iへ輸送し、細胞内コレステロール恒常性の維持に重要な役割を果たすと考えられてきた。しかし最近の研究から、ABCA1は細胞の増殖や細胞混雑への応答に関与することが明らかになり、増殖や遊走などのシグナル調節に関わることが示唆されている。そこで本研究ではABCA1が細胞膜中のコレステロール量や分布を維持し、その下流で細胞遊走を制御しているという仮説を立て、これを証明することを目的としている。昨年度までにスクラッチアッセイの結果から、ABCA1の発現抑制は細胞遊走能を上昇させることを見出した。そこで、本年度はABCA1が遊走を制御することの生理的役割とその詳細なメカニズムに着目して解析を進めた。最近ABCA1の発現量は細胞密度によって変化することが報告された。細胞密度は細胞遊走能に大きな影響を与える。そこで細胞密度依存的なABCA1の発現量を調べたところ、高密度より低密度の方がABCA1の発現量が減少した。つまり、細胞が高密度から低密度状態におかれたとき、ABCA1の発現量は減少し、遊走能が高くなることが示唆された。さらに昨年ABCA1が細胞膜中でコレステロールを動かすことがシグナル分子の細胞膜局在とシグナル活性に影響を与えることが報告された。細胞遊走時にアクチン骨格の再構築に関わるRac1は細胞膜界面活性剤不溶性画分(DRM)に局在して下流のシグナルが活性化させる。よってRac1の細胞膜局在をおよび下流のシグナル活性を調べたところ、ABCA1の発現抑制によってDRMに局在するRac1が増加し、下流シグナルのリン酸化が亢進していた。以上より、ABCA1は細胞中の余剰コレステロールを細胞外へと排出するだけではなく、細胞膜中でコレステロールを動かすことによって細胞遊走を調節することが明らかとなった。
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ABCA1による脂質分布の変化が細胞遊走に与える影響
ABCA1诱导的脂质分布变化对细胞迁移的影响
DOI:
--
发表时间:
2018
期刊:
影响因子:
--
作者:
[伊藤志帆, 木岡紀幸, 植田和光]
通讯作者:
植田和光
The role of ABCA1 in the regulation of cell migration
ABCA1在细胞迁移调节中的作用
DOI:
--
发表时间:
2018
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Shiho Ito, Noriyuki Kioka, Kazumitsu Ueda]
通讯作者:
Kazumitsu Ueda
ABCA1は細胞内でコレステロールを動かすことによって細胞遊走を制御する
ABCA1 通过移动细胞内的胆固醇来控制细胞迁移
DOI:
--
发表时间:
2018
期刊:
影响因子:
--
作者:
[伊藤志帆, 木岡紀幸, 植田和光]
通讯作者:
植田和光
細胞遊走とコレステロール合成に与えるABCA1の影響
ABCA1 对细胞迁移和胆固醇合成的影响
DOI:
--
发表时间:
2017
期刊:
影响因子:
--
作者:
[伊藤志帆, 木岡紀幸, 植田和光]
通讯作者:
植田和光
ABCA1 modulates cell migration by moving membrane cholesterol.
ABCA1 通过移动膜胆固醇来调节细胞迁移。
DOI:
--
发表时间:
2017
期刊:
影响因子:
--
作者:
[伊藤志帆, 木岡紀幸, 植田和光]
通讯作者:
植田和光
共 6 条
エンドサイトーシス経路における積荷分子の選別機構の再解明
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批准号:24K18112
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$3.0万
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财政年份:2024
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负责人:伊藤 志帆
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依托单位:
海外基金