ハンナ・アーレント「私的所有」論の論理構成およびその思想的射程の解明
ハンナ・アーレント「私的所有」論の論理構成およびその思想的射程の解明
批准号:
21K12861
负责人:
小森 達郎
金额:
$2.75万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2021-04-01 至 2026-03-31
中文摘要
点击翻译按钮获取中文摘要
英文摘要
「私有財産」論を中核的議論とするハンナ・アーレントの「私的所有」論の論理構成とその思想的射程を解明するという本研究課題のもと、今年度は、アーレントの主著『人間の条件』およびそのドイツ語版『活動的生』を中心に、複数の論点から彼女の「私有財産」概念の特質を解明するという課題に取り組んだ。本研究では、アーレントの「私有財産」論に見出される三つの論点、すなわち、①近代的な「財産」概念批判の論拠としての「財産」と「富」の概念的峻別、②古代ギリシアの「都市国家」を範例としたギリシア的な「法」観念と「財産」の概念連関への着目、③「仕事/制作」論における「制作物」の諸特徴に関する分析を考察し、アーレントが「財産」概念を、「経済的」位相へと還元することなく「世界的」と言うべき独自の位相において捉え直そうとした経緯を追跡した。「財産」を「世界的」位相のもとで把握したアーレントが見出したのは、人間の主観的な「有用性」を「超越」し、「政治的共同体」の安定的な存立を支える「世界の中の住家」と言うべき「私有財産」の存立意義であった。彼女が古代ギリシアの「都市国家」にまで遡及することで強調したのは、実体的な「財産」を所有することで、「世界」の中に自分の「居場所」をもつことは、人間が「自由」な存在として「世界」の中で生きるために不可欠の条件だということであった。一定の「場所」を占有することを政治体に求めるアーレントの主張は、今日においては、人間の「私的所有」権の最たるものである「居住権」の法的保証を求める根源的な権利要求として真剣に受け止められるべきものである。なお本研究の成果は、論文「『世界の中の住家』――アーレント思想における『私有財産』概念の射程――」として活字化しており、『立命館産業社会論集』第59巻第1号(2023年6月末発行予定)に掲載予定である。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
「世界の中の住家」――アーレント思想における「私有財産」概念の射程――
“天下之家”——阿伦特思想中“私有财产”概念的范围——
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
『立命館産業社会論集』
影响因子:
--
作者:
[Ishihara Yuko, Witkowski Olaf, Yuko Ishihara, Yuko Ishihara, Yuko Ishihara, 小森達郎]
通讯作者:
小森達郎