中世前期環バルト海地域における国家形成ー北西スラヴ前封建社会を中心にー
中世前期環バルト海地域における国家形成ー北西スラヴ前封建社会を中心にー
批准号:
22K01594
负责人:
市原 宏一
金额:
$1.75万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2026-03-31
中文摘要
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英文摘要
本研究の課題は、前近代における諸族・国家間の交流が、前国家段階の諸族の社会編成に対して及ぼす影響について考察することにある。2022年度においては、13世紀前半のバルト海南岸、とりわけ、カトリック・キリスト教世界からの伝道が展開したポモジェ、フォア・ポンメルン地域を対象として検討を行った。研究にあたっては第一に、この布教を担ったバンベルク司教オットーに関する西方キリスト教聖職者による聖人伝を資料根拠とした、オットーの伝道ルートおよび布教拠点の解明に関する先行研究、および、既にキリスト教世界であったドイツ・ポーランドにおけるこうした伝道行の背景となる政治社会状況に関する先行研究の整理を行った。第二には、オットーの布教拠点となった、ポモジェ、フォア・ポンメルン地域、すなわちオドラ(オーデル)川両岸の定住考古学成果に関する先行研究の整理を行った。これらの二つのことなる資料にもとづく先行研究成果から、オットー布教時におけるその伝道ルートと布教拠点については、諸論考相互に証拠立てられ、文献史料上でことなる証言がある場合においても、主要ルートと布教拠点の歴史的実相については、かなりの精度で明確にされつつあることが確認できた。また、布教拠点となった大規模集落については、資料言及された教会施設などについても当該施設と推測される遺構までも同定されるにいたっており、オットーによる布教実相に関する研究水準を確認できた。ただし、布教の過程から浮かび上がることが期待された、前封建社会の特徴、ポモジェ地域であれば北西スラヴの社会編成、あるいはスラヴ固有宗教などについての史料検討や考古学成果については、これらの先行研究では十分な言及はない。これらの点については、今後さらに、文献史料の独自の分析と、より広範な定住考古学に関わる研究成果の追究が課題となる。
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