胆管上皮細胞におけるSHIP2脂質ホスファターゼの核内機能とその発がんへの関与
胆管上皮細胞におけるSHIP2脂質ホスファターゼの核内機能とその発がんへの関与
批准号:
22K07976
负责人:
藤井 裕美子
金额:
$2.75万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
これまでに、不死化した非腫瘍性のヒト肝内胆管細胞株においてSHIP2を欠損すると、DNA障害マーカーであるリン酸化ヒストンH2AX陽性細胞が増加することを示していた。そこで、SHIP2欠損細胞にDNA二本鎖切断を誘導するエトポシドを一時的に処理して細胞にDNA障害を人為的に蓄積し、その状態からDNAが修復される過程をリン酸化ヒストンH2AX陽性細胞数の観察およびDNAコメットアッセイにより経時的に評価した。その結果、SHIP2の欠損によりDNA障害からの回復が有意に遅延することが明らかになった。DNA障害修復に関わる代表的なシグナル経路であるATM/ATR経路とSHIP2の関与を検討したところ、SHIP2がエトポシドおよびDNA複製阻害を誘導するハイドロキシウレアの処理依存的にATM/ATRによりセリンリン酸化を受けることが示唆された。そこで、ATM/ATRのリン酸化標的となり得る複数のセリンをそれぞれアラニンに置換した各種のSHIP2リン酸化耐性型変異体の発現コンストラクトを作製し、DNA障害依存的なSHIP2タンパク質内のリン酸化標的部位の特定を試みたところ、エトポシド処理依存的にリン酸化を受けるSHIP2中のセリンの同定に成功した。今後、このリン酸化が担う病態生理学的な役割を中心に肝内胆管細胞内におけるSHIP2のDNA修復機構への関与を明らかにすることで、この経路を利用した薬剤治療法の開発につながる可能性が考えられ、近年罹患率が増加傾向にある予後不良のがんの一つである肝内胆管がんに対する新規治療法の確立が期待される。
英文摘要
これまでに、不死化した非腫瘍性のヒト肝内胆管細胞株においてSHIP2を欠損すると、DNA障害マーカーであるリン酸化ヒストンH2AX陽性細胞が増加することを示していた。そこで、SHIP2欠損細胞にDNA二本鎖切断を誘導するエトポシドを一時的に処理して細胞にDNA障害を人為的に蓄積し、その状態からDNAが修復される過程をリン酸化ヒストンH2AX陽性細胞数の観察およびDNAコメットアッセイにより経時的に評価した。その結果、SHIP2の欠損によりDNA障害からの回復が有意に遅延することが明らかになった。DNA障害修復に関わる代表的なシグナル経路であるATM/ATR経路とSHIP2の関与を検討したところ、SHIP2がエトポシドおよびDNA複製阻害を誘導するハイドロキシウレアの処理依存的にATM/ATRによりセリンリン酸化を受けることが示唆された。そこで、ATM/ATRのリン酸化標的となり得る複数のセリンをそれぞれアラニンに置換した各種のSHIP2リン酸化耐性型変異体の発現コンストラクトを作製し、DNA障害依存的なSHIP2タンパク質内のリン酸化標的部位の特定を試みたところ、エトポシド処理依存的にリン酸化を受けるSHIP2中のセリンの同定に成功した。今後、このリン酸化が担う病態生理学的な役割を中心に肝内胆管細胞内におけるSHIP2のDNA修復機構への関与を明らかにすることで、この経路を利用した薬剤治療法の開発につながる可能性が考えられ、近年罹患率が増加傾向にある予後不良のがんの一つである肝内胆管がんに対する新規治療法の確立が期待される。
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会议论文
肝内胆管細胞におけるリン脂質ホスファターゼSHIP2の細胞核内機能と発がんへの関与
肝内胆管细胞磷脂磷酸酶SHIP2的核功能及其与癌变的关系
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[藤井裕美子, 上小倉佑機, 後藤正憲, 田中宏樹, 岡田陽子, 西川祐司]
通讯作者:
西川祐司