血小板による肺線維化増悪機構の統合的解明と臨床応用に向けた基礎的検討
血小板による肺線維化増悪機構の統合的解明と臨床応用に向けた基礎的検討
批准号:
22K08500
负责人:
築地 長治
金额:
$2.75万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
我々は、肺発生において血小板活性化受容体CLEC-2とそのリガンドPdpnの相互作用がalveolar duct myofibroblastの分化を通じて正常な肺呼吸に寄与していることを明らかにしたが、出生後成長に伴って当該細胞は消失してしまう。我々は、成体において不適切なCLEC-2/Pdpnシグナルの活性化が肺線維化の原因となるmyofibroblastを生みだし、線維化を増悪させるではないかと考えた。そこで、ブレオマイシンによる特発性肺線維症のモデルマウスにおいて抗CLEC-2抗体によって血小板CLEC-2を消失させたところ、体重減少と死亡率の改善およびコラーゲン量の減少が認められた。しかしながら、この実験系に問題があり、それを回避して再度解析したところ肺線維化軽減効果は低下して有意な差が得られなかった。抗CLEC-2抗体は初回投与時に血小板減少を起こしたあと回復する血小板をCLEC-2欠損にすることができ、欠損中に再投与を行うと以降は血小板減少を起こさずにCLEC-2欠損維持期間を延長できる。通常週1回の投与で1か月ほど血小板CLEC-2欠損を維持できるが、特定の条件下(特に炎症が誘導される病態)では抗体の有効期間が短縮し、次回投与前に血小板CLEC-2の発現が回復してしまう。その状態で抗体投与を行うと初回投与時同様血小板減少を起こしてしまうことが判明した。これを考慮すると以前得られた抗CLEC-2抗体による肺線維化軽減効果は、血小板CLEC-2欠損に加えて血小板減少に起因する可能性が示唆された。そこで、計画を前倒して血小板減少モデルマウスのThpo欠損マウス、コラーゲン受容体GPVI欠損マウスの樹立を急ぐこととした。本学支援部署でCRISPR/Cas9で作製を試み、2遺伝子それぞれに複数系統の欠損マウスが得られ、現在実験可能な個体数を確保するべく繁殖を行っている。
英文摘要
我々は、肺発生において血小板活性化受容体CLEC-2とそのリガンドPdpnの相互作用がalveolar duct myofibroblastの分化を通じて正常な肺呼吸に寄与していることを明らかにしたが、出生後成長に伴って当該細胞は消失してしまう。我々は、成体において不適切なCLEC-2/Pdpnシグナルの活性化が肺線維化の原因となるmyofibroblastを生みだし、線維化を増悪させるではないかと考えた。そこで、ブレオマイシンによる特発性肺線維症のモデルマウスにおいて抗CLEC-2抗体によって血小板CLEC-2を消失させたところ、体重減少と死亡率の改善およびコラーゲン量の減少が認められた。しかしながら、この実験系に問題があり、それを回避して再度解析したところ肺線維化軽減効果は低下して有意な差が得られなかった。抗CLEC-2抗体は初回投与時に血小板減少を起こしたあと回復する血小板をCLEC-2欠損にすることができ、欠損中に再投与を行うと以降は血小板減少を起こさずにCLEC-2欠損維持期間を延長できる。通常週1回の投与で1か月ほど血小板CLEC-2欠損を維持できるが、特定の条件下(特に炎症が誘導される病態)では抗体の有効期間が短縮し、次回投与前に血小板CLEC-2の発現が回復してしまう。その状態で抗体投与を行うと初回投与時同様血小板減少を起こしてしまうことが判明した。これを考慮すると以前得られた抗CLEC-2抗体による肺線維化軽減効果は、血小板CLEC-2欠損に加えて血小板減少に起因する可能性が示唆された。そこで、計画を前倒して血小板減少モデルマウスのThpo欠損マウス、コラーゲン受容体GPVI欠損マウスの樹立を急ぐこととした。本学支援部署でCRISPR/Cas9で作製を試み、2遺伝子それぞれに複数系統の欠損マウスが得られ、現在実験可能な個体数を確保するべく繁殖を行っている。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
癌関連線維芽細胞はCLEC-2/PDPNを介して癌関連血栓症を増悪させる
癌症相关成纤维细胞通过 CLEC-2/PDPN 加剧癌症相关血栓形成
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[白井俊光, 佐々木知幸, 築地長治, 大石沙織, 横森良平, 高野勝弘, 井上克枝]
通讯作者:
井上克枝
Platelets and Ferric Iron
血小板和三价铁
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Tamura Shogo, Mukaide Masato, Katsuragi Yumi, Fujii Wataru, Odaira Koya, Suzuki Nobuaki, Tsukiji Nagaharu, Okamoto Shuichi, Suzuki Atsuo, Kanematsu Takeshi, Katsumi Akira, Takagi Akira, Ikeda Katsuhide, Ueyama Jun, Hirayama Masaaki, Suzuki-Inoue Katsue, Matsushita Tadash, Katsue Suzuki-Inoue]
通讯作者:
Katsue Suzuki-Inoue
海外基金