創薬標的の同定を目指した脂肪肝炎とそれに続発する肝臓がんの分子機構の解明
創薬標的の同定を目指した脂肪肝炎とそれに続発する肝臓がんの分子機構の解明
批准号:
22KJ2341
负责人:
池田 俊太
金额:
$1.41万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2023-03-08 至 2024-03-31
中文摘要
本年度も(1)培養細胞を用いた実験系、(2)マウス生体を用いた実験系の2つを並行して実施した。(1)培養細胞を用いた実験系について、ヒト肝星細胞株(LX-2)とヒト肝癌由来細胞株(HepG2)の2種類の細胞株を用いて、それぞれの細胞株において、PP2Aメチル化レベルの変化等が細胞の表現型に与える影響について生化学的・細胞生物学的な解析を実施している。具体的には、LX-2にPME-1脱メチル化活性阻害剤であるABL127を処置した際に認められたαSMA(肝星細胞の活性化の指標)の発現量の変化について、その原因となる詳細な分子機構の解明を行なっている。また、HepG2にオレイン酸やパルミチン酸などの脂肪酸を処置した際の、細胞毒性やPP2Aメチル化レベル、PP2A関連タンパク質の発現量の変化を検討している。(2)マウス生体を用いた実験系については、クッパー細胞(肝臓特異的マクロファージ)がNASHの病態進行に与える影響を検討するため、マクロファージ除去剤であるクロドロン酸内包リポソームを投与したLcmt1遺伝子欠損マウスにおいてNASHモデルを作製した。現在、それらマウスから採材した肝臓組織を用いて、線維化レベルの検討を実施中である。また、PP2Aメチル化レベルがNASHの病態進行に与える影響をより詳細に検討するため、PP2A特異的脱メチル化酵素PME-1をWTからS156A(SA)変異体に組み替えたヘテロ型遺伝子組み換えマウスを作製した。これらマウスを交配させ、ホモSAマウスを作製し本実験に応用させようと試みたが、出生後即致死の経過をたどることが明らかになった。この観点から、PME-1の脱メチル化酵素としての機能がマウスの発生や出生において必須の機能であることを明らかにしたが、その詳細なメカニズムは謎に包まれているため、それらの解明も現在並行して行なっている。
英文摘要
本年度も(1)培養細胞を用いた実験系、(2)マウス生体を用いた実験系の2つを並行して実施した。(1)培養細胞を用いた実験系について、ヒト肝星細胞株(LX-2)とヒト肝癌由来細胞株(HepG2)の2種類の細胞株を用いて、それぞれの細胞株において、PP2Aメチル化レベルの変化等が細胞の表現型に与える影響について生化学的・細胞生物学的な解析を実施している。具体的には、LX-2にPME-1脱メチル化活性阻害剤であるABL127を処置した際に認められたαSMA(肝星細胞の活性化の指標)の発現量の変化について、その原因となる詳細な分子機構の解明を行なっている。また、HepG2にオレイン酸やパルミチン酸などの脂肪酸を処置した際の、細胞毒性やPP2Aメチル化レベル、PP2A関連タンパク質の発現量の変化を検討している。(2)マウス生体を用いた実験系については、クッパー細胞(肝臓特異的マクロファージ)がNASHの病態進行に与える影響を検討するため、マクロファージ除去剤であるクロドロン酸内包リポソームを投与したLcmt1遺伝子欠損マウスにおいてNASHモデルを作製した。現在、それらマウスから採材した肝臓組織を用いて、線維化レベルの検討を実施中である。また、PP2Aメチル化レベルがNASHの病態進行に与える影響をより詳細に検討するため、PP2A特異的脱メチル化酵素PME-1をWTからS156A(SA)変異体に組み替えたヘテロ型遺伝子組み換えマウスを作製した。これらマウスを交配させ、ホモSAマウスを作製し本実験に応用させようと試みたが、出生後即致死の経過をたどることが明らかになった。この観点から、PME-1の脱メチル化酵素としての機能がマウスの発生や出生において必須の機能であることを明らかにしたが、その詳細なメカニズムは謎に包まれているため、それらの解明も現在並行して行なっている。
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