離合集散群れでの老齢個体の役割とは-イルカの社会から探る祖母仮説の進化経路-
離合集散群れでの老齢個体の役割とは-イルカの社会から探る祖母仮説の進化経路-
批准号:
22KJ1634
负责人:
八木 原風
金额:
$1.02万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2023-03-08 至 2024-03-31
中文摘要
御蔵島個体群において,閉経期様現象が老齢な個体で発生しているか調べるため,2022年度は年齢推定方法の開発に取り組んだ.イルカを対象とした年齢推定方法は歯牙の断面に形成される成長層を数える手法が一般的である.しかし,この手法では捕殺や捕獲が必要となるため,たくさんの個体を生きたまま縦断的に観察するのには適していない.そこで,本種の特徴である年齢に伴い変化する体色を用いた年齢推定手法とDNAのエピジェネティックな変化に着目した手法を検討した.東京都御蔵島では30年近くに渡り,水中映像を利用した個体識別調査が継続されている.これにより個体群の一部では生まれた年が把握されている.体色の変化を用いた年齢推定ではこれらの年齢のわかる個体について近接して撮影できた映像を観察し,各年齢での体色の出現度合いを調べた.体を4つの部位に分割し,それぞれの部位について体色の出現度合いを目測で3段階に分類した.それぞれの部位と斑点の出現度合いを年齢に与える影響で重み付けすることで数値化し,得られたモデルでは±2.58歳での年齢推定を実現した.遺伝子を用いた年齢推定方法では,水中で個体識別ができた年齢のわかるイルカの糞を採集し,DNAを抽出した.近縁種のハンドウイルカで年齢とDNAのメチル化率に相関が報告されている2つの遺伝子について,HRM解析によりDNAのメチル化率を定量した.両遺伝子において年齢とメチル化率に有意な相関が認められ,年齢推定モデルの作成にも成功した.年齢推定の精度では体色を用いた手法が勝るが,体色による手法には7.68-21歳の間しか推定できない制限がある.遺伝子を用いた手法ではより広い年齢帯を推定可能であり両手法は相補的に利点を有する結果となった.両手法の完成により過去に識別された全個体の86%以上,2020年に識別された個体の95%以上の年齢情報が得られた.
英文摘要
御蔵島個体群において,閉経期様現象が老齢な個体で発生しているか調べるため,2022年度は年齢推定方法の開発に取り組んだ.イルカを対象とした年齢推定方法は歯牙の断面に形成される成長層を数える手法が一般的である.しかし,この手法では捕殺や捕獲が必要となるため,たくさんの個体を生きたまま縦断的に観察するのには適していない.そこで,本種の特徴である年齢に伴い変化する体色を用いた年齢推定手法とDNAのエピジェネティックな変化に着目した手法を検討した.東京都御蔵島では30年近くに渡り,水中映像を利用した個体識別調査が継続されている.これにより個体群の一部では生まれた年が把握されている.体色の変化を用いた年齢推定ではこれらの年齢のわかる個体について近接して撮影できた映像を観察し,各年齢での体色の出現度合いを調べた.体を4つの部位に分割し,それぞれの部位について体色の出現度合いを目測で3段階に分類した.それぞれの部位と斑点の出現度合いを年齢に与える影響で重み付けすることで数値化し,得られたモデルでは±2.58歳での年齢推定を実現した.遺伝子を用いた年齢推定方法では,水中で個体識別ができた年齢のわかるイルカの糞を採集し,DNAを抽出した.近縁種のハンドウイルカで年齢とDNAのメチル化率に相関が報告されている2つの遺伝子について,HRM解析によりDNAのメチル化率を定量した.両遺伝子において年齢とメチル化率に有意な相関が認められ,年齢推定モデルの作成にも成功した.年齢推定の精度では体色を用いた手法が勝るが,体色による手法には7.68-21歳の間しか推定できない制限がある.遺伝子を用いた手法ではより広い年齢帯を推定可能であり両手法は相補的に利点を有する結果となった.両手法の完成により過去に識別された全個体の86%以上,2020年に識別された個体の95%以上の年齢情報が得られた.
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
Growth-related changes in speckles of wild Indo-Pacific bottlenose dolphin (Tursiops aduncus)
野生印度太平洋宽吻海豚 (Tursiops aduncus) 斑点的生长相关变化
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yagi, G., Sakai, M., Kogi, K.]
通讯作者:
K.
Yagi et al. (2023)のマスメディア等での報道状況(三重大学HP)
Yagi 等人的媒体报道(2023)(三重大学网站)
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Noninvasive age estimation for wild Indo‐Pacific bottlenose dolphins (Tursiops aduncus) using speckle appearance based on quantification‐theory model I analysis
基于量化理论模型 I 分析,利用斑点外观对野生印度太平洋宽吻海豚 (Tursiops aduncus) 进行无创年龄估计
DOI:
10.1111/mms.12999
发表时间:
2023
期刊:
Marine Mammal Science
影响因子:
2.3
作者:
[Yagi Genfu, Kogi Kazunobu, Sakai Mai]
通讯作者:
Sakai Mai