古代ギリシアにおける球面幾何学とその天文学への応用の天文学史上の位置付け
古代ギリシアにおける球面幾何学とその天文学への応用の天文学史上の位置付け
批准号:
22KJ0805
负责人:
本田 元
金额:
$0.64万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2023-03-08 至 2024-03-31
中文摘要
研究課題を遂行する第一段階として,本年度は研究計画で予定していたテオドシウスの3つの著作『スファイリカ』『居住地について』『昼と夜について』のテクストの精査を行った.その際,著作の中で用いられる文体,写本におけるスコリアの位置付け,写本に記載された図の特徴,アラビア語訳との相違に留意し,検討を行った.得られた結果は今後利用しやすい形に整理した.前年度から行ってきた研究対象である3人の著作のテクストの精査は本年度で区切りをつけた.昨年度から行ってきたテクストの検討によって,研究対象であるアウトリュコス,エウクレイデス,テオドシウスの著作は,哲学や文学などの他の古典文献と比較すると,大きくテクストが改訂されてきたことを確認した.テクストの改訂には,元のテクストを分かりやすくする意図の他に,これらの著作が書かれた時代以降の天文学の新たな手法や成果を盛り込む意図が見られる.また一部の命題の改訂は,通説よりも前の時代,後4世紀以前に起こった可能性があることを確認した.続いて本年度は,前4世紀のアウトリュコス,エウクレイデスの著作と前2世紀のテオドシウスの著作を比較することにより,前4世紀から前2世紀までの200年間に球面幾何学と天文学がどのように発展したか検討した.球面上の接円や大円の傾き,地理的緯度などの先行研究が指摘する点以外に,テオドシウスの著作の一部には前2世紀以降の手法の萌芽が指摘できる可能性がある.この点の解明は次年度の課題としたい.当初の研究計画での予定に加え,本年度はそれぞれの著作の論理構造の分析をまとめた.得られた結果は構造化や可視化を行うことで今後の研究に利用しやすい形に整理した.研究結果の公表に関して,著作のテクスト伝承に関する報告を今年1月に開催された古典文献学研究会にて報告済みであり,加えて今年5月に開催される日本科学史学会にて報告する予定である.
英文摘要
研究課題を遂行する第一段階として,本年度は研究計画で予定していたテオドシウスの3つの著作『スファイリカ』『居住地について』『昼と夜について』のテクストの精査を行った.その際,著作の中で用いられる文体,写本におけるスコリアの位置付け,写本に記載された図の特徴,アラビア語訳との相違に留意し,検討を行った.得られた結果は今後利用しやすい形に整理した.前年度から行ってきた研究対象である3人の著作のテクストの精査は本年度で区切りをつけた.昨年度から行ってきたテクストの検討によって,研究対象であるアウトリュコス,エウクレイデス,テオドシウスの著作は,哲学や文学などの他の古典文献と比較すると,大きくテクストが改訂されてきたことを確認した.テクストの改訂には,元のテクストを分かりやすくする意図の他に,これらの著作が書かれた時代以降の天文学の新たな手法や成果を盛り込む意図が見られる.また一部の命題の改訂は,通説よりも前の時代,後4世紀以前に起こった可能性があることを確認した.続いて本年度は,前4世紀のアウトリュコス,エウクレイデスの著作と前2世紀のテオドシウスの著作を比較することにより,前4世紀から前2世紀までの200年間に球面幾何学と天文学がどのように発展したか検討した.球面上の接円や大円の傾き,地理的緯度などの先行研究が指摘する点以外に,テオドシウスの著作の一部には前2世紀以降の手法の萌芽が指摘できる可能性がある.この点の解明は次年度の課題としたい.当初の研究計画での予定に加え,本年度はそれぞれの著作の論理構造の分析をまとめた.得られた結果は構造化や可視化を行うことで今後の研究に利用しやすい形に整理した.研究結果の公表に関して,著作のテクスト伝承に関する報告を今年1月に開催された古典文献学研究会にて報告済みであり,加えて今年5月に開催される日本科学史学会にて報告する予定である.
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会议论文
紀元前4-2世紀における古代ギリシアの球面幾何学の発展
公元前4世纪和2世纪古希腊球面几何的发展
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yamaguchi H, Miura T, 本田 元, 本田 元]
通讯作者:
本田 元
アウトリュコス『運動する球について』の命題2と命題3の関係について
关于奥托吕科斯《论运动的球体》命题2和命题3之间的关系
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yamaguchi H, Miura T, 本田 元]
通讯作者:
本田 元